2014年10月19日
東日本大震災 被災地へ慰霊団参
【千葉西】宗務所(土井了真所長)では十月十九日から二十一日の三日間、東日本大震災復興支援慰霊団参を檀信徒協議会(今井靖夫会長)と共催で開催し、教師十二名・檀信徒三十九名の四十一名が参加した。今回の団参は東日本大震災が発生した平成二十二年より継続して開催し、今回で四回目になる。一回目は宮城県仙台市、二回目は福島県いわき市、三回目は宮城県石巻市と慰霊を重ね、今回は岩手県を訪れた。
一日目は移動に費やし、車中、震災の実録と言える「遺体 明日への十日間」の映画を鑑賞し、営業を再開した「三陸花ホテルはまぎく」に宿泊。二日目は大槌町蓮乗寺(木藤養顕住職)に参詣し、法味言上。木藤住職から震災から現在に至るまでの話しを頂いた。
続いて釜石市仙寿院(芝崎惠應住職)に参詣。芝崎住職を導師に震災物故者慰霊法要を厳修、千葉西の教師・寺庭婦人・寺族・檀信徒から集まった百三十二本の塔婆を建立した。法要後の法話で、震災当日の津波の映像を見て、津波の実態と恐ろしさに一同驚愕し、さらに震災以降、避難所となったお寺の苦労と被災家族の心の葛藤の話を聞き、更に深まる震災の現実を知った。
午後からは三陸鉄道「震災学習列車」に乗り説明と黙祷、陸前高田市では「奇跡の一本松で復興を願い、近くの水路で、水溶性の紙塔婆での慰霊を行なった。
今回をもって管区での復興支援慰霊団参は一応の区切りとなるが、参加者一同より、今後の活動継続に大きな期待が寄せられた。