書評

2014年9月1日

シリーズ日蓮第2巻近現代の法華運動と在家教団

item-2061近代化を急ぐ日本において、日蓮仏教は時代に呼応した「日蓮主義」として蘇生を果たし、「法華の時代」を創出していった。「シリーズ日蓮」の第2回配本となる本書は、日蓮と日本の近現代をテーマに、日蓮主義と在家教団の法華運動の様相を再検証しつつ、日蓮仏教の再歴史化(現代化)をめざした意欲的な論考集である。
「再歴史化」とは本書の編者の造語だが、日蓮思想が時代を的確に捉え活性化する段階(歴史化)から、時代に合わなくなる期間(脱歴史化)を経て、再び時代をリードする思想となる(再歴史化)ことを指している。つまり日蓮仏教を今に活かすことだ。
本書は、Ⅴ部十八章で構成されているが、まずⅠ部の「総論」から読めば、近現代の日蓮思想の全貌を掴むことができる。第1章では敗戦までの日蓮主義の歴史が国体=近代天皇制との関連から辿られ、第2章では「敗戦後の『立正安国論』運動」として戦後の在家教団の戦略的展開が述べられている。Ⅱ部の「近代との出会い」から各論となるが、まず明治・大正期の日蓮主義が検証されている。Ⅲ部の「戦時下での受難と対応」では、戦争の時代に応答する日蓮思想の諸相が描かれ、Ⅳ部の「在家教団の勃興と法華仏教の再歴史化」では、戦後の新宗教の動向から最新のネットワーク運動までが論じられている。また、Ⅴ部では「現代の海外布教」をテーマとして、日本山妙法寺をはじめ在家教団、伝統教団それぞれの布教現況が紹介されている。
現在、日蓮仏教の現代化や活性化を求める声は多い。しかし、そのためには日本近代という激動の中で時代に呼応し広がっていった日蓮仏教の全貌を、現代の文脈に置きながら徹底的に再考する必要があるだろう。そのための必読本である。
(記・澁澤光紀)
(春秋社刊 A5判 401頁 4000円+税)

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