書評
2014年9月1日
シリーズ日蓮第1巻『法華経と日蓮』
春秋社からシリーズ日蓮第1巻『法華経と日蓮』(小松邦彰/花野充道編)が発刊された。本書はこれまでの日蓮研究の成果を踏まえ、日蓮とその教団の教義と歴史の全貌をあきらかにするとともに、日蓮思想の現代化を目指す全5巻シリーズの第1巻。
本書では海外の研究者を含めた最新の研究成果で、法華経の成立とその根本思想の展開を辿りながら、日蓮思想の源流とその特質を解明する。
第1部「法華経の成立と根本思想」では法華経の成立や思想など、第2部「インド・中国における法華思想の展開」では、インドや中国における法華思想や仏教の展開など、第3部「日本における法華思想の展開」、第4部「法華経と日本文化」が解説され、末木不美士氏や望月海慧師、蓑輪顕量師ら多彩な執筆陣だ。
全5巻シリーズだが、現在、第1巻と次に紹介の第4巻のみが発行されている。(春秋社発行 A5判 360頁。定価3500円+税)
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