オピニオン
2014年7月10日
菩薩になろう
人助けをする人を「菩薩」といいます。
先頃、川で溺れている人を救助した方がおられます。そうです! その方が菩薩さまなのです。
妙法蓮華経方便品に「但教化菩薩(お釈迦さまの目的は人々を菩薩にすること)」とあります。だから法華経を信仰する私たちは菩薩となって人助けをしなければなりません。でも、私たちは凡人。菩薩さまになるとか、人助けをするとかは、大それた行為、肩の荷が重過ぎます。でも大丈夫! 身近なところから始めればよいのです。
例えばご主人が病気になった時、奥さんが「私がズッと側にいてあげる。私が力になってあげる」と声をかけると、ご主人は「心配をかけてスマンなぁ。ありがとう」と涙がこぼれ、両手を合わせて奥さんを拝みたくなるはずです。そのとき、ご主人が両手を合わせて拝もうとしているのは、もはや奥さんではありません。菩薩さまです。
そう! 簡単に菩薩さまになれるのです。
(鳥取県布教師会長・山根慈弘)