書評

2014年7月1日

『法華経の教え』渡邊寶陽著

わかりやすい法華経の案内書
上田本昌
item-2057 わが国に伝来した仏教経典のなかで、特に著名な『妙法蓮華経』はお釈迦さまが世に出られた本懐の経典であり、「説きがたく・入りにくい」法門が説かれたお経として、古来有名であります。しかし数多くの人師や論師によって理解しやすく信じやすいように、解説が行われ、大多数の人びとにより読誦され、信仰されるようになりました。その結果、広く芸術・文化の多方面にわたって法華経の影響が濃厚に浸透していきました。それはと遠く現代にも及び、社会の全般にわたって裨益しているところであります。
従来、法華経に関する解説書は枚挙にいとまがない経ですが、ともすると難解難入であり、一般の読者にはとっつきにくい面がなきにしもあらずでした。今回、立正大学の元学長であった渡邉宝陽博士が、大本山ん池上本門寺の月刊誌『池上』誌上へ約30年ほど前に連載され、NHKのラジオ放送でも全国へ向けてお話をされた内容をもとに、さらに充実したものとして、このたび刊行された。
内容はまず〈お自我偈講話〉から始まって、「永遠の世界に蘇れ」というテーマで、お自我偈の難しい内容をわかりやすく説明しています。次に〈法華経の教え〉では、序品から始まって勧発品に至るまでに二十八品の各品にわたり、それぞれに重要な経説について平易に語りかけています。
最勝に法華経解釈の「構成表」を、本文中に引用された「和歌」の作者についての紹介があり、至れり尽くせりの新刊となっています。広く一般の人びとに最も適した本であり、必ずしも法華経に関心のある信仰者に限らず、仏教に対する知識のない人びとであっても、この本によって仏教を知り、その深い内容に魅せられることになることであろうと思われます。「法華経のおしえ」を知る上では、欠くことのできない一書であるといえるでありましょう。

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