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2014年6月29日号

花まつりライブ 開催

鳥取140716【鳥取】鳥取市学成寺(都泰雄住職)で6月29日「花まつりライブ」が開かれ、歌やマジックショーで堂内を盛り上げた。普段お寺に来ることの少ない方に来ていただきたいと毎年開催され、今年で11回目を迎える。
本年も山崎恵央師(米子市実成寺住職)参加の「プカプカ・バンド」が懐かしの曲やオリジナル曲を披露し、都師もギターを片手に熱唱した。
また、地元で活躍するMr.ジェラート氏による楽しいトークを交えたマジックショーでは、子どもからお年寄りまで大喜びだった。
最後に鳥取県産「大栄スイカ」をめぐってのじゃんけん大会では大いに盛り上がり、来場者約100人が楽しいひと時を過ごした。
都師は最後に「皆さんに楽しかったと言っていただく事が何よりもうれしい事です」と話していた。

2014年6月28日号

能勢妙見山境内のブナ林で発芽確認される

豊能140707【大阪豊能】「能勢の妙見さん」で知られる大阪府豊能郡能勢町の能勢妙見山(植田観樹住職)の境内のブナ林において、本年、十数年ぶりに400本以上ブナの発芽が確認された。近年、鹿の害などで減少しているブナ林を再生するため、6月28日に僧侶と近隣住民が妙見山では初となる保護活動に乗り出した。
同寺のブナ林は600メートル級の標高における日本の南限にあたり、大阪府の天然記念物に指定されている。通常ブナは、寒冷地や1000メートル級の高山でしか育たないため、近畿地方では非常に珍しい。また、妙見山のブナ林は樹齢500年を超えるものが多い事でも有名だ。
建材などに利用できず用途が少ないブナは、杉や檜に植え替えられることが多いが、同寺のブナは境内地という聖域にあるため、同寺が何百年も守ってきた。だが、近年は充実した種が滅多に落ちず、上手く発芽しても鹿などの動物に食べられ、新しいブナが育っていない。加えて、昨年は樹齢500年を超えるブナが台風のため倒れるという出来事も重なり、関係者は危機感を募らせていた。
そんななか、今年は十数年ぶりに豊作となり、かつて無いほどの発芽が確認された。そこで、同寺関係者と地域住民が協力して保護活動に乗り出すこととなった。保護活動にあたっては、兵庫県立大学服部保・名誉教授とNPO法人森林再生支援センター高田研一・常任理事の協力を得た。
28日は僧侶や住民らが高さ10センチほどの苗を約300本スコップで掘りポットに移し替えた。
同寺植田観肇・副住職は「ブナ林は生物多様性の象徴とも考えられ、ブナ林の保護は仏教の「共生」の思想にも通じる。ブナ林を再生することで、地元住民や山を訪れる人に「共生」の大切さを伝えて行きたい」と語った。

三重県泰平寺で住職入退寺式

20140628三重県菰野町入退寺式①(お稚児さんの着替え)【三重】去る6月28日、三重県三重郡菰野町において泰平寺の新本堂落慶ならびに住職交代法燈継承式が執り行われた。
前日夕刻より雨がシトシトと降り、稚児行列の中止も懸念されていたが、檀信徒の思いが届いたか、晴天とはならなかったものの翌朝には雨も止み、檀信徒たちをホッとさせた。
正午過ぎより同町内にある大強原(おおごはら)公会所に稚児たちが集合。稚児は0歳から10歳と年齢の幅広く、そそくさと着替えを終えるとカメラを前にポーズを取る子もいれば、生まれて初めて穿く袴の感触が気に入らなかったのか、全力で足をバタつかせて泣き出す子どもの姿もあった。
午後一時過ぎ、大強原公会所より稚児行列が出発。四日市地区の寺院・教会のお上人方を先頭に、松井伸行新住職、次いで献花の蓮を持ったお稚児たち約40人と保護者の列が続き、住宅地を経た約500メートル強の行程を泰平寺新本堂に向かって行進した。

今回、泰平寺の新本堂は三重県菰野町に建立されたが、実はそれまでの泰平寺は菰野町ではなく、同県四日市市の海寄りにある新浜町にその姿があった。
歴史を紐解くと、もともと泰平寺はここ菰野の地にあったのだが、昭和20年、戦災を期に菰野の地を離れることとなる。その後、昭和39年に四日市市新浜町にあった四日市教会と泰平寺は合併し本堂を建立。それが今日までの泰平寺本堂であった。
それから50年。今回、松井如伸上人は自らの住職の任を退くにあたり、泰平寺をかつて建っていた菰野の地に本堂を『里帰り』させることを決意。菰野の地に新本堂建立することを住職最後の御法務とされた。

行列は、公会所より約10分の行程を経て泰平寺新本堂に到着。
本堂内では現住職の松井如伸上人が、新住職松井伸行上人と行列の到着を合掌で静かに出迎える。
伸行上人は如伸上人とともにご宝前に立ち、入堂した稚児たちの献花を、深々と頭を下げながら受け取りご宝前に供えてゆく。前にも書いたように今回、お稚児は0歳から10歳までと年齢も幅広く、一人で恭しく献花できる子もいれば、ブンブンと献花の蓮を旗のように振り回してなかなか住職に手渡さない子もいたりと、そのような姿に一同和ませていた。

午後2時より、泰平寺新本堂において松井如伸上人導師の下、法要開式。
読経、そして稚児代表松井芽依(めい)ちゃんと萌恵(もえ)ちゃんによる天童祭文、松井如伸上人による落慶奉告の後、払子継承。払子が伸行上人に手渡されると、堂内に割れんばかりの拍手が響き渡った。
入寺奉告の後、新住職松井伸行上人は前住職に替わって禮盤に登壇。若々しく力強い声で読経・回向をあげられた。
法要終了後、前住職の松井如伸上人は挨拶にあたり、御礼の後、泰平寺の歴史について話された。住職交代に当たっては「三年前に倒れ、住職引退を考えることとなりましたが、まだまだ私は止まりません。これから頑張ります、嫌われますのでね。よろしくお願いします」と、交代こそすれ、これからも現役を貫く力強い挨拶をされていた。
代わって泰平寺第17世となった松井伸行上人は挨拶に当たり「住職継承に当たり、泰平寺の法燈護持と寺門興隆に粉骨砕身して参る所存でございますので、皆様のご支援をなにとぞよろしく申し上げる次第です。また、前住職へも変わらぬご厚意のほどよろしくお願い申し上げます」と、緊張の面持ちで謝辞を述べられた。

檀信徒の中には、こうして新本堂落慶の話を耳にするまで泰平寺が菰野町から移転してきたことを知らない方も多くいた。
「少し遠くなりましたが…もちろん、これからはこちらの新しい泰平寺様にお参りに行きますよ」そう答えてくれたのは、前の泰平寺近くに住む檀信徒の男性。四日市のかつての泰平寺から、現在の菰野町の泰平寺まで車で約30分の距離。景観も、工場やビルが建ち並ぶ工業都市としての様相から一転、青々と稲穂が波打つ田園風景が広がり、両所はまさに対照的な印象を受ける。
第16世松井如伸上人から第17世松井伸行上人へ。四日市市から菰野町へ。バトンタッチされた…というよりも、心機一転、住職・本堂共にゼロからの出発のような印象を受ける入退寺式だった。

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新年のご挨拶。

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