日蓮宗新聞

2014年5月20日号

第53代日蓮宗管長に内野日総法主猊下がご就任

IMG_1609日蓮宗を統理する第53代管長に総本山身延山久遠寺法主・第52代管長の内野日総猊下のご就任が決まり、5月9日に東京都大田区日蓮宗宗務院で就任奉告式が行われた。日蓮宗の管長は管長推戴委員会で審議のうえ推戴され、その宗務(職務)は、国の憲法や法律にあたる宗制の公布、ご親教、宗務総長や僧階の認証などを行う。任期は4年。
式では同委員会の永倉嘉文委員長が「3月25日に開かれた委員会にて満場一致の採決で内野猊下のご推戴を決定。31日に身延山久遠寺に参上して屈請し、本日を迎えることができた」と経過報告した。内野猊下に永倉委員長から推戴書の奉呈、小林順光宗務総長から管長印璽の授受が恭しく行われると、第53代管長として初めて導師となり、全国の僧侶檀信徒とともに一天四海皆帰妙法へ向かうことを仏祖三宝に誓われた。
IMG_158213日には身延山久遠寺御廟所で奉告式が営まれ、宗務内局と永倉委員長、同寺関係者らが参列し、日蓮聖人のみ魂にご就任の決意と覚悟をお述べになられた。また同寺水鳴楼で内野管長への挨拶が行われ、小林宗務総長が「宗門の発展を目指し、宗門運動〝立正安国・お題目結縁運動〟のさらなる充実を目指し、平成33年の日蓮聖人ご降誕800年に向かって常精進する次第であります。管長猊下におかれましては、宗門行事にお力添えをお願い申し上げます」と謹んで述べると、内野管長は、「一人の力ではどうにもなりませんが、多くの人たちのご協力を頂戴し、4ヵ年務めさせていただきます」とお言葉を返された。
立正大学学園の古河良晧理事長は今回のご就任について「管長が学園の総裁を務められるため、引き続き内野管長を迎えられることを大変喜んでいます」と述べ、「今年の卒業式では、若者に人気のヒップホップダンスが大音量で行われため、88歳の内野総裁のご体調がきがかりでした。式後、内野総裁にお訊ねしましたら、〝日蓮聖人はその時代の最先端でした。すごく結構なことだと思います〟とおっしゃられ、胸を撫で下ろしました」とエピソードを語った。
また全国檀信徒協議会の池上幸保会長は「内野管長猊下を頂点に、菩提寺などの僧侶に導かれ修行し、信仰増進していきたい。経済だけでなく、心も輸出できる日本となるように、ご教導を賜りたい」と期待した。
内野管長は大正15年生まれ、88歳。立正大学文学部仏教学科卒。昭和11年に得度し、21年に山梨県清水房住職に就任。身延山久遠寺に奉職し、51年に七面山別当、平成2年に同寺参拝部長などを歴任した。10年に東京谷中の本山瑞輪寺に晋山、本堂修復などを完遂させ、18年に身延山久遠寺第92世として入山した。「愛される身延山」「共に生き、共に栄える」を掲げ、祖山興隆に尽力し続けている。22年に第52代日蓮宗管長に就任。伊豆法難750年、ハワイ開教110周年ほか、小松原法難750年の宗門法要の大導師を務められた。

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2014年5月10日号

宗派超え世界平和とすべての安穏のために祈り

DSC_0116仏法興隆を目指し宗派を超えて組織する全日本仏教青年会(伊東政浩理事長=日蓮宗・横浜市常照寺内)は恒例の「花まつり千僧法要」を4月26日、奈良・東大寺(華厳宗総本山)の大仏殿で営み、各宗派の僧侶約410人が出仕した。
法要の導師は伊東理事長が務めた。日蓮宗僧侶がこの法要の導師を務めるのは初めてで、日蓮宗僧侶は全国の青年会から115人が出仕した。
DSC_0049 法要に先立ち、南大門から大仏殿まで出仕僧全員が行列。各宗派が色とりどりの法衣で僧侶が練り歩くさまは圧巻で、境内いっぱいの修学旅行生や観光客はカメラを向けていた。日蓮宗のうちわ太鼓を打ち鳴らす唱題行脚隊に続いて純白の清浄衣の修法師が行列のしんがりを飾った。
法要では法螺吹奏(金峯山青年僧の会)、声明・散華(天台仏教青年連盟)、般若心経(全国曹洞宗青年会)に続き、小泉輝泰師(全国日蓮宗青年会長)を修法導師に日蓮宗青年修法師が盧舎那仏の蓮華座を囲んで加持祈祷を行い、木剣の音を響かせた。法要後は大仏殿東側にあるアショカピラー宝前で、出仕僧全員が焼香と誕生仏に灌水を行った。
花まつり千僧法要は、仏教に深く帰依した聖武天皇が盧舎那仏の造立を発意し東大寺に千僧を招請して開眼供養を催した故事にちなみ昭和63年から毎年営まれている法要。伊東理事長は「宗派を超えて世界平和とすべての安穏のために祈れたのはありがたいこと」と話した。

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2014年5月1日号

小松原法難750年円成迎える

小松原結願①小松原法難七五〇年奉行会(原日透総裁)は4月11日、鴨川市本山鏡忍寺(原総裁=貫首)で小松原法難七五〇年後会法要として、第七三三回開山会・小松原法難七五〇年結願法要を営んだ。この法要には僧侶檀信徒ら約300人が参列した。平成23年9月に同奉行会を結成以来、異体同心に進めてきた小松原法難顕彰と日蓮聖人と殉教者への報恩感謝の行事すべてが無事円成した。
法要に先立って、祖師堂では日蓮宗全国檀信徒協議会会長の池上幸保氏が、日蓮聖人の生き方からなにを学び、なにをしなくてはいけないのかを講話。混迷する世相のなかでの、日蓮宗徒としてのあり方を檀信徒の立場から話した。また同時刻には上人塚から鏡忍寺まで稚児行列も行われた。
小松原結願② 法要中、開山会の恒例として祖師像の頭に掛けられた綿帽子がはずされ、行列に参加した稚児6人と童子1人がそれぞれ祭文を読み上げた。その後、法要の導師を務めた原総裁が結願奉告文を恭しく読み上げた。また千葉県南部寺庭婦人和讃会らによる和讃が奉詠されたのち、参列者全員で祖訓『南條兵衛七郎殿御書』を奉読。祖師の被った最も凄惨だったといわれる小松原法難に思いを馳せた。
挨拶には小林順光宗務総長が立ち、前会からこの日の後会に至るまで総裁のもとに多数の僧侶檀信徒が集まって取り組んできたことを日蓮宗徒の手本と評し、さらに信仰を深め宗祖の誓願「立正安国・仏国土顕現」に邁進してほしいと願った。

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新年のご挨拶。

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