全国の通信記事
2014年4月29日号
大分市常妙寺で法灯継承式
【大分】四月二十九日、大分市常妙寺(永石光陽住職)にて第二十六世永石光陽師の法燈継承式が僧侶、壇信徒合わせて約二百名参加のもと行われた。式に先立って稚児行列が行われ、二百メートルほど離れた幼稚園から三十三名の稚児が行列し、声高らかなお題目と共に新住職の入寺に花を添えた。また式中には稚児による献灯・献花の供養、並びに祭文が読み上げられた。先代住職、第二十五世永石光龍師は、昭和四十五年に法灯を継承し、以後四十四年間住職を務め、その間寺院の遷座移転による新築落慶など、常妙寺の発展に尽くし、また保護司や篤志面接員を務め、藍綬褒章を受章した。式では前住職より新住職に法華経一部、日蓮聖人御真筆御遺文、過去帳、払子が授与され、新住職は前住職に負けないよう、一つ一つのことを精一杯務め、更に常妙寺を発展させて行きたいと抱負を述べていた。
護法大会で、檀信徒との関係が密に
【兵庫北】宗務所(村井浄音所長)主催、檀信徒協議会(宿南登会長)法華寺(松村貫昌住職)協賛の元、四月二十九日、第四十七回護法大会が養父市大屋町法華寺で開催された。
寺院・檀信徒合わせて三五〇名の参加があり、吉村明悦師(身延町雲沢寺住職)による高座説教が『感謝と祈りのお題目』と題し、行われた。師が得意とする阿仏房の下りでは、檀信徒は圧倒されていた。
一時間半にわたり日蓮聖人の御一代記が説かれ、長時間にもかかわらず、会場全員が笑いも交え、楽しそうに聞き入っていた。
その後、昼食を挟み、住職の話、総代の話、震災復興祈念法要、兵庫北部寺庭婦人会(村井順子会長)による、和讃、仏讃歌が行われ、盛会のうちに幕を閉じた。
毎年、四月二十九日に行われる当大会は、管内寺院が交代で会場寺院を務め、その度に大勢の檀信徒がかかわり、寺院との関係を密にしていく。 間もなく五十回を数えることとなるが、ますます、盛り上がっていくことと思われる。
2014年4月28日号
講演で「無縁」の実態を解説
【佐賀】宗務所(田中英康所長)主催の婦人部統一信行会が4月28日、小城市本山光勝寺(平井日延貫首)で開催され、女性檀信徒を主体に僧侶・寺庭婦人ら約200人が参加した。
法味言上の後、岡田真美子兵庫県立大学教授が「無縁社会と仏縁社会」と題して講演。岡田氏は高度成長期では地域の「しがらみ」、阪神淡路大震災以降は「無縁社会」が批判されたとし、「無縁」の実態を解説。その意味を問い直し、心のふれ合いなどを今一度考えなければならないと結んだ。
講演を聴いた参加者からは「人のつながりについて考えさせられた。なくなりつつある講組織を見直す機会になった。信仰を分かち合う喜びを大切にしたい」といった声が聞けた。
講演後は藤本宣文声明師会長による和讃研修が行われた。