オピニオン
2014年4月1日
先行きを知る=法華経は道しるべ
山道を車で走っていました。陽光が道を白く照らしています。急カーブにさしかかったとき、突然道に影が射し黒雲が湧くかに見えました。何だかよく分からないまま急ブレーキをかけました。
間一髪。カーブを内回りしてきた大型トラックがタイヤをきしらせながら横を通り過ぎて行きます。口から心臓が飛び出すほど驚きました。長閑な田舎道に運転手も油断していたのでしょう。もし影を見ていなかったらどうなったことか。
些細なことでも、しっかり情報を得て進む。これは運転だけではなく、人生という道を歩む上でも大切なことです。
その人生を知りきっているのが仏です。仏の教えこそは、何よりも頼りになる道標ではないでしょうか。経文にも「若し法を聞くこと有らん者は一人として成仏せずということ無けん」とあります。仏の教えに耳を傾け、先行きをしっかり見定めて、輝くような人生を歩んでいきましょう。
(大阪豊能布教師会長・植田観樹)