全国の通信記事
2014年2月25日号
第再行鈴木悠元師 帰山式
【神奈川一】日蓮宗大荒行堂第再行を成満した鈴木悠元師の帰山奉告式が2月25日、横浜市戸塚区蓮久寺(鈴木浄元住職)に於いて厳修され、僧侶檀信徒約100名が参列した。
当日は晴天の中、多くの檀信徒と共に唱題行脚をし、蓮久寺へ帰山、そして9名の荒行僧による水行、ご祈祷が行われた。
鈴木悠元師は2回目となるこの度の荒行堂の中で、同行の修行僧や帰りを待ってくれている人など、多くの人々に支えられていることを改めて感じたという。
最後の挨拶では同行の修行僧、師匠、寺族、檀信徒、そして修行中の大変な時期に第2子となる子供を生んでくれた妻へ目に涙を浮かべながら感謝の辞を述べ、これからも宗祖の大願である「一天四海皆帰妙法 末法万年広宣流布」成就の為に邁進する決意を述べた。
秋田 交通安全祈祷会
【秋田】修法師会(阿部龍翔会長)は第46回交通安全祈祷会を2月20日、秋田市内で開催し、僧侶檀信徒約110人が参列した。
法話では今年第参行を成満した大和田晃生師(福島県妙徳寺住職)が、未だに先が見えない東日本大震災での原発問題などの現実を語り、法華経やお題目が救ってくれると信じていると話した。
続いて水行が行われ、交通事故横死之霊と東日本大震災物故者慰霊、交通安全祈祷会、追善法要が阿部会長を導師に営まれた。
最後に福島県修法師会長の新妻教誠師へ義援金が贈呈され「震災復興のために大切に使わせていただきます」と謝辞を述べた。
祈祷会終了後、交通安全のお守りを手にした檀信徒は「車を運転中、ヒヤッとすることがあったが、無事だった。お守りをいただいたおかげです。ありがたい。より一層の信仰に励んでいきたい」と話した。
若手僧侶の研修会
【静岡中】2月25日(火)、静岡県中部教化センター(四條邦幸センター長)主催の若手研修会が、中部宗務所(貫名英舜所長)に於いて、講師に久住謙昭上人(横浜市妙法寺住職)を迎えて行われ、地元若手教師約30名が参加した。
久住師は「生死に係ることこそ、宗教者・仏教者が関わるべきである」と考え、一昨年10月に「僧侶がつくったエイジングノート いのちに合掌」を出版している。
エイジングとは、人生を重ねるという意味であり、また「死」と向き合うことはより良く「生きる」ということ。
限りある人生だからこそ精一杯生き、悔いのない人生を送り、心豊かに生きていくことが仏教の生き方であり、またそれを形にするのが、この「エイジングノート」の目的の一つです。と語った。
更には東日本大震災以来、「家族や友人を突然亡くし、悲しみ嘆いておられた姿を間近にし、亡くなって行った人達だけが震災の犠牲者ではない」との想いから、地元青年会、全国有志の浄財により建立した慰霊塔「久遠の祈り」についても触れ、「日本が、そして仏教が大事にしてきた「縁」、そして日蓮宗が宗門運動として掲げている「いのちに合掌」。この2つの尊さを伝えていくことが、お題目信仰の大きな役割ではないか。
命を咲かせるため、より良く生きていくため、おしえの詰まった有意義な研修となった。