オピニオン
2014年2月10日号
プレハブの本堂で豆まき 笑顔咲く
岩手県大槌町蓮乗寺(木藤養顕住職)で2月2日、震災で焼失した本堂の代わりに建てられたプレハブの本堂で節分会が営まれた。参列した檀信徒約30人はお題目を唱え、被災地の春と復興の訪れを祈った。
法要では木藤住職が祈祷を行い、参列者一人ひとりに撰経を当て無病息災を願った。また長崎から同町へ移住し、医者として活躍する僧侶、宮村通典師も加わり行われた豆まきで、参列者は童心に返ることのできるひと時を過ごした。風呂敷を広げ、たんまりと「福」を得た女性の一人は「毎年、楽しみな行事の一つ。みんなの笑顔が見られることが何よりうれしい」と喜んだ。
季節においては立春を迎えるが、被災地東北の寒さのピークはこれからだ。