2014年2月1日
時の流れと共に
毎年、世相を反映してきた新語、流行語大賞があります。ちなみに、個人的に記憶として残る言葉としては「亭主元気で留守がいい」を上げますが、言うに及ばず、当時の社会現象がありありと読みとれ、とともに時代の流れも実感する事は確かのようです。
「政権交代」「事業仕分け」「維新」等々の政治用語はすっかり輝きを失い、逆に異常気象に関連した「猛暑日」「ゲリラ豪雨」「爆弾低気圧」など当時より存在感を感じる気もします。
縁あって24歳で入寺して以来40年以上の職歴を重ねてきました。住職就任当時は若く何をしていいかもわからず、手探りのなか、孤軍奮闘の毎日だったと記憶しております。
唯一の救いは当時全国寺院のなかでもおそらく皆無に近い事だとは思いますが、毎日毎晩雨風関係無く、午後8時より9時迄の1時間のお題目講がありました。一年365日、確かに時間に縛られ辛い時も感じましたが、今となれば懐かしい想い出です。
あの時の信仰の原点が礎となって今があると実感しております。故に、信仰とは理屈抜き、見返りを求めず粛々と精進するものであると確信しております。
(福井北部布教師会長・松田海英)