日蓮宗新聞

2014年1月20日号

日蓮聖人の御魂へ年賀のご挨拶

お年頭会①b日蓮聖人の御魂に年賀を申し上げる御年頭会が1月13日に総本山身延山久遠寺(内野日総法主)開かれた。祖師堂で営まれた法要では、内野法主猊下をはじめ、参列した僧侶檀信徒約500人が恭しく合掌し、頭を垂れながら、お題目弘通の誓いを新たにし、立正安国を祈った。
御年頭会は日蓮聖人が身延に入られた建治元年(1275)の翌年正月に、直弟子や久遠寺開基檀越の波木井実長公らがご草庵の日蓮聖人を訪れ、年頭の祝詞を申し上げたことに由来する。また日蓮聖人は波木井公の邸へ熊王丸がくつわをとる駿馬で向かわれ、仏事を務められ、歓待に応じられたという。この故事にちなんで御年頭会法要後には、毎年祖師堂前で曳馬式が行われ、今年も内野法主猊下が馬を愛でられた。
身延山大学講堂で行われた祝賀宴では、内野法主猊下と日蓮聖人の定められた六老僧の「六老門跡」寺院の貫首や代表、小林順光宗務総長がお杯の儀を執り行った。小林宗務総長と六老門跡の静岡県本山妙法華寺の小池日恩貫首が内野法主猊下に宗門運動促進への決意を述べ、宗門と寺門の興隆や参列者の身体健全を祈念した。
御年頭会合成 内野法主猊下は新年にあたり日蓮聖人が『開目抄』で著された「法難を耐え忍び、一切衆生を救わんとする慈悲においては、何ものにも劣るはずがない」のご遺文から「忍難慈勝」を今年の指標として認められたことを述べられた。また「日蓮聖人は法難を忍び耐える日々でありましたが、この忍難は、ご自身の栄達や利益のためではなく、地上の人びとをすべて成仏せしめるための大慈悲心からのことでした。私たち日蓮聖人門下一同はいかなる苦難が重畳しようとも、不退転の強い心を持ち続け、久遠のお釈迦さまのご功徳が具備するお題目を持ち、明るく広い大慈悲の心をもって、この世の生きとし生けるものすべてに接し、お題目を捧げてまいりましょう」と新年のご挨拶をされた。
その後、熊王丸の子孫、熊王章夫さん(62)の御膳献上や、鏡開きが行われ、新年を寿いだ。

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2014年1月10日号

岡山県妙本寺が宗門史跡に

「西国弘通最初の法華道場」

妙本寺①岡山県吉備中央町妙本寺(平野信行住職)が「西国弘通最初の法華道場」として宗門史跡に指定され、昨年12月9日に認証式が東京都大田区の日蓮宗宗務院で行われた。日蓮聖人の信者、伊達朝義公が弘安4年(1281)に創建したと伝わる妙本寺は、後に「備前法華」の礎を築いた大覚大僧正の布教拠点となった。岡山県には霊跡寺院や由緒寺院などの本山がなく、宗門史跡含め初の指定となった。全国では21番目の宗門史跡。
今回の宗門史跡指定は、昨年5月に妙本寺からの申請を受け、9月に宗宝霊跡審議会(上田尚正審議委員長)が調査を実施。長い歴史や皆法華という地域において僧侶檀信徒が一体となり、法華信仰を護り続けていることや、「本堂(県指定文化財)や三十番神が祀られる番神堂(国指定重要文化財)など貴重な寺宝が伝来していること」などが認められたことによる。
妙本寺② 式では渡邊照敏宗務総長(当時)が認証を手渡し、「妙本寺を今まで護り通してきた先師に感謝を申し上げ、平野住職には宗門の宝という認識を一層持っていただき、護山を切に願います」と激励した。平野住職は「宗門史跡という名前の重さを感じます。歴代、また地域の人びとや檀信徒に護持されてきた732年の歴史の積み重ねで、本日の大きな一歩を踏み出すことができました。精進し、しっかりと後世につなげていきたい」と覚悟を表した。
護持会長の楢﨑眞一さん(82)は「地域まとめて法華信仰の〝皆法華〟という土地の特性があり、年に2回のお講(妙本講)を開いたり、川施餓鬼や50年続く総本山参りなど、妙本寺が中心となり法華の行事を行っている。日常のお寺の護持はもちろん、61世となる平野住職のお手伝いをし、こういった行事を絶やさないようにするのが私たちの役目」と述べ、指定を喜んだ。

※    ※

妙本寺=開基檀越の伊達朝義公は文永8年(1271)9月12日、龍口法難で斬首刑を免れた日蓮聖人に帰依したと伝えられる。後に備中国野山郷の地頭となり地域を治めた。弘安3年(1280)、寺院を建立するため、身延山に赴き日蓮聖人を招いたがかなわなかった。しかし、曼荼羅ご本尊一幅と「具足山妙本寺」の山号と寺号を賜わり、翌年に同寺を建立した。時が過ぎ、京都で活躍する日像上人を再び招いたが、これもかなわず、代わりに曼荼羅ご本尊一幅と、三十番神を授与された。正和元年(1312)、2代目の朝光公の代になり、日像上人に遣わされた大覚妙実上人の来山で念願を果たした。伊達氏の外護を受けた大覚上人は、妙本寺を拠点に教線を拡張し、「備前法華」の礎を築いた。
現在、日蓮聖人と朝義公が出会った9月12日と4月の同日には「妙本講」と呼ばれる大祭が開かれている。特に9月の大祭は法要3座や歌謡ショー、万灯練り供養、花火大会など朝から晩まで盛大に行われ、地域の風物詩となっている。

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新宗務内局がスタート!

「祖山中心に宗門の進むべき道へ」

 

DSC_0125小林順光新宗務総長の就任に伴い、宗務役員と日蓮宗新聞社社長が決まり、12月20日に東京都大田区日蓮宗宗務院で認証式が行われた。翌日の21日には小林内局が総本山身延山久遠寺(内野日総法主=日蓮宗管長)の日蓮聖人ご廟所を参拝し、祖願達成のため宗政宗務に常精進することを奉告した。
式で導師を務められた内野管長猊下は「迎える平成26年度は宗門運動
〝立正安国・お題目結縁運動〟の第2期育成活動の締めくくりの年であることからも、次期の開花活動推進に向け、日蓮聖人の御心を体し四海帰妙の大旆を振るって鋭意ご精進をいただき宗門の大きな一歩を展開されることを切望いたします」と小林新内局に期待を述べた。小林宗務総長は「祖願達成に向けて祖山中心の信仰を啓示し、宗門の英知を結集して私たちの進むべき道を明らかに示して実行して行きたい」と挨拶した。
また祖廟奉告式後、小林内局は内野法主猊下に拝謁し、身延山久遠寺とさらなる協力関係を結び、宗門発展に寄与することを確認した。

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新年のご挨拶。

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