ひとくち説法

2013年12月20日号

仏壇をおもてなす

仏壇を安置し、仏祖三宝と先祖の精霊を、お迎えしようとする心はとても尊いものです。強い仏縁なくして成就するものではありません。豪華絢爛な仏檀・仏間ではなくても、大きな篤い信仰があれば、仏祖三宝はお歓びになり、家族にとって心の安らぐ空間となりましょう。
仏壇は自分の心を映し出す鏡でもあります。清い心を映し出している仏壇は清浄であり、心が荒んでいれば日常の生活は乱れ、仏壇も粗末になって表れてきます。
玄関が汚れて雑然としていれば、奥に入らなくても部屋の状態はおおよそ想像がつきます。いつも掃き清め花など飾り、芳香のする玄関であれば、そこに住む家族の生活や人柄、おもてなしの心が見えてきます。そして最も心が動かされ嬉しいのは、喜び溢れた心でお出迎えされることです。仏檀・仏祖三宝に義務や強制でなく、すなおに喜びのお題目を唱えることは尊く美しいものです。

(石川一部布教師会長・伊藤寛仁)

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2013年12月10日号

生戒名の意味

最近、檀家の皆さんから「生戒名いただけますでしょうか」との問い合わせを受けることが増えています。主に70歳前後の方が多いのですが、理由を聞くと皆同様に残された人生の指針にしたいのだといわれるので、住職である私と相談しながら戒名を決めることにしています。
生け花を生涯の友としたい方には「華」という文字を、踊りを趣味とする方には「舞」という文字を取り込んだ戒名を授与するのです。そして、その生前戒名をご仏壇に安置し毎朝のお参りの際に仏さまに、ご先祖さまに合掌するのに加えて、自ら望んで決められた戒名にふさわしい日々を送ることの誓いを立てるよう指導します。自らの死後に受け身で授与される戒名ではなく、人生の節目に自らの残された日々を共に歩んで行く存在として、菩提寺の住職との相談の上で自ら納得する戒名を自ら選び取る。超高齢社会に、よりふさわしい戒名のありように思えるのですが。

(富山県布教師会長・栗原啓允)

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2013年12月1日号

南無妙法蓮華経と唱うるならば…

南無妙法蓮華経と唱うるならば悪道をまぬかるべし『法華題目鈔』

山梨大学教授のコミュニケーションを上手に取るための調査法というのがあります。相手を認めて沢山褒めてあげれば自分も褒められ、相手を悪く思えば自分も悪く思われる。コミュニケーションは己の心の鏡だそうです。
人と人とのつながりをよくするのは相手を唯一無二の存在として認識し、よいところを褒め、同じ考えには共感し、違う考えは尊重し、自分の弱みを話すとよいそうです。更には笑顔が大事で、苦手な相手でも笑顔で接すると脳下垂体から鎮痛ホルモンが出てスムーズに対応が可能になるようです。
何時も笑顔で接することが常にできるようになるにはすべての人が仏さまから使わされたかけがえのない存在と説いている妙法蓮華経の教えとそれをいつも忘れない、つまり実践行としての唱題をすることが最上の手段です。南無妙法蓮華経と唱うるならば疑心暗鬼や人間不信から陥るであろう悪道からまぬがれること疑いなしなのです。

(千葉南部布教師会長・野坂法行)

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