日蓮宗新聞

2013年11月1日号

感動の「オラトリオ日蓮聖人」

_MG_8466「オラトリオ日蓮聖人」の公演が10月6日と19日に千葉県茂原市民会館(主催:同市本山藻原寺)と東京都すみだトリフォニーホール(主催:東京都東部宗務所)で開かれた。故黛敏郎氏作曲の日本初の仏教者の一代記を表現した同曲の初演から実に32年振りの再演となり、最後の音が静かに鳴り止むと両会場合わせて約2400人が万雷の拍手を送った。
※オラトリオ=宗教的・道徳的内容の物語を独唱・合唱・管弦楽のために作曲した曲

 

指揮をとる土田政昭氏のタクトが振り下ろされると、海・花・光・雪・山の5部からなる楽曲が始まり、茂原交響楽団が静かに日蓮聖人の生まれた安房小湊の波の音を表現。一龍斉貞花氏の朗読のなか、次第に近づいてくる波の音と一緒に、オラトリオ「日蓮聖人」を歌う合唱団と立正大学グリークラブの「天上の喜び」を表す歌声が大きくなり、日蓮聖人の誕生を演出した。続いてソプラノの薗田真木子さんが少年時代から遊学までの日蓮聖人の立志を歌い上げた後、立教開宗の場面ではバリトンの原田圭氏が旭が森で「南無妙法蓮華経」と唱えると山々にこだましたお題目はやがてオーケストラと合唱、さらに堀之内と谷中の日蓮宗立学寮生のうちわ太鼓と合わさり、大きなうねりとなって最高潮に達し、第1部「海」を終えた。
第5部の「山」ではご入滅場面で、「南無妙法蓮華経と唱えるとき、世界は必ず一つの仏土となろう」と日蓮聖人の台詞の後、転調しながらお題目が反復され、音量が最大限に達すると会場全体が一体となり、感動のクライマックスを迎えた。
日蓮聖人門下連合会が黛氏と作詞に故西川満氏を迎え、日蓮聖人700遠忌事業として作られた同曲。今回の公演は、茂原市本山藻原寺の持田日勇貫首が、今年迎えた日向上人700遠忌の記念事業として熱望し実現した。再演にあたり、オーケストラ譜の散逸のため、宗務院に残されていたパート譜から再び譜面を起こす作業から始められた。mた公募された合唱の参加者は40回以上の練習を重ね出演。今回の総出演者は約250人にのぼり、同曲のスケールの大きさを物語っている。
台風26号が東京伊豆大島を襲って間もない演奏会となった東京公演では、田村宏順所長が「大島は東京都東部の管轄地域です。台風で犠牲になられた方の鎮魂を込めた演奏会としたい」と述べた。

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大本山池上本門寺で盛大にお会式

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日蓮聖人ご入滅の地、東京都大田区の大本山池上本門寺(酒井日慈貫首)で日蓮聖人に報恩感謝を捧げる第732遠忌お会式が、10月11日から13日まで行われた。今年は連休にも重なり、約35万人もの参拝者が訪れた。
12日のお逮夜には、全国から100を超える万灯講中が参加した。午後6時頃から池上本門寺を目指して、約1・5㌔に及ぶ練り行列が始まった。日蓮聖人のご入滅時、庭先の桜が季節外れの花を咲かせたという故事から、桜に見立てた造花で宝塔を飾った「万灯」が連なり、大堂(祖師堂)までの参道を練り歩いた。威勢の良いかけ声にあわせて万灯講が勇壮に纏を振るなか、リズミカルな笛や鉦の音、またうちわ太鼓に合わせたお題目に参道の人びとも一心となって体をゆらした。
13日早朝、豊田慈證師(愛知県法華寺住職)の宗祖御一代記の講話に続く臨滅度時法要では、日蓮聖人ご入滅の午前8時頃、酒井貫首が静かに鐘を鳴らすと、参列者約700人が頭を垂れて合掌し、報恩感謝を捧げた。

 

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