日蓮宗新聞

2013年10月10日号

篤い信仰で根付く法華文化の共演    全国和讃発表大会

_DSC8162千葉県鴨川市の本山小松原山鏡忍寺(原日透貫首)で9月30日、日蓮宗宗務院主催の全国法華和讃発表大会が開かれた。北は青森から西は岡山までの13団体約250人が日頃の修練で培った和合心で、今年日蓮聖人が遭われた小松原法難から750年を迎える霊跡で報恩の誠を捧げた。
「石瓦、杖や刀も恐れなく、命を法に代えて御修行」「西東、射る矢 烈しき 小松原 免れ給 修羅の 太刀先」。地元千葉からの東部和讃普及会の小松原法難を偲ぶ和讃から大会の幕が上がり、続く福井中部和讃振興会も北陸を弘教した日像上人の御一代記、また播磨和讃会の『播磨の法華経賛歌』の奉唱など、各団体が地域の特色を出した。
また千葉県南部五十座歌題目講中の、連日で高座説教を行う「上総五十座」で奉納される『題目おどり』や、小湊のうた題目保存会の『小湊歌題目』では、歌と踊りがお祖師さまの前で披露された。ともに和讃の『日蓮聖人御一代記』と似た歌詞が使われるが、合いの手をところどころに入れながらの踊りやすい拍子と民謡的な節で歌うという特徴がある。これらは江戸時代から継がれており、法華和讃をはじめとする日蓮聖人と法華経への篤い信仰を示す、さまざまな法華文化がいろいろな土地で根付き、多彩に花開いていることを物語る大会となった。
宗務院の中井本秀伝道部長は「信仰心の素晴らしさを見ることができた。文化、芸術の発展には宗教がある。法華和讃は日本や世界に誇る芸術。この世界をぜひ体感してほしい」と述べ、原貫首は「和讃を通じて日蓮聖人の一天四海皆帰妙法という大願を蘇らせ、自らの使命にすることが大切」と語った。
来年は岡山で9月上旬に行われる予定。
◇   ◇
参加団体は以下の通り。千葉県東部和讃普及会・福井中部和讃振興会・播磨和讃会・埼玉県法華和讃奉詠会・岡山和讃会・五十座歌題目講中・小湊のうた題目保存会・神奈川県第二部法華和讃会・千葉県西部和讃振興会・新潟県西部法華和讃振興会・照栄院和讃会・妙法寺和讃講中・千葉県南部寺庭婦人会
(奉唱順)

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2013年10月1日号

大本山本圀寺格護・清正公ゆかりの朝鮮錦

 京都市山科大本山本圀寺の伊藤瑞叡貫首(元立正大学仏教学部教授)が寺宝の確認作業で、加藤清正公ゆかりの朝鮮錦を発見した。この錦は清正公が文禄・慶長の役(1592ー98)の休戦に際し、和議の印として当時の朝鮮の王様と、花郎集団と呼ばれる貴族の若者の集まりから献上されたものだという。清正公は両親が眠る本圀寺から出兵したと言われており、帰国後この朝鮮錦を同寺に寄進した。また清正公は同じく和議の印として献上された狛犬も本圀寺に奉納している。
発見された朝鮮錦の大きさは銀糸で編まれた布3枚でつながれ、縦225㌢・横175㌢。朝鮮の人びとが獅子舞を踊ったり、目隠しして遊ぶ姿、騎馬戦など楽しそうににこやかに生活する平和な様子が色とりどりの刺繍で描かれている。また天蓋を付けたひょうたんや牡丹のような花、魚などもあしらわれ、一層賑やかな様子を表している。
伊藤貫首によると本圀寺が昭和46年に堀川から山科へ移転された以前からの寺宝の記録に朝鮮錦には、朝鮮錦に関する資料が現在は残ってないという。伊藤貫首は今回の発見を喜んでおり、「時間はかかるが、今後も寺宝の調査を続けていきたい」と語った。

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