2013年10月28日
平和をテーマに長崎県護法大会開催
【長崎】「第四十四回日蓮宗長崎県護法大会」(主催=長崎県宗務所)が10月28日、諫早市文化会館にて開催され、県内各地より約1200人を越える信徒が参加した。
開会は宗歌斉唱に始まり、宗務所長(渡部智文所長)挨拶では「流行語の『お・も・て・な・し』という精神は、日本人にとって大切なものである。それと共に我々日蓮宗においては『お・だ・い・も・く』の五字を心に持ち、またお唱えすることが最も大事である。」と述べた。また同じ壇上に参加者の「おもてなし」に登場したこぞうくんと全員で「南無妙法蓮華経」とお唱えした。
続いて「立正平和音楽大法要」が厳修された。芥川也寸志さん作曲の法要音楽は、「宗祖日蓮大聖人第七百遠忌(昭和56年)」日本武道館で行われた大法要で使われたもので、近年演奏されることはなかったが、長崎の地で久々の再演となった。出仕した総勢20名の僧侶による「自我偈」「声明」の声と音楽の調べはシンクロし、一体となって会場を優しく包み込んだ。「感動した。」という感想が多く聞かれ、荘厳かつ穏やかな雰囲気の法要となった。
次に梶原北天師(長崎県実相寺)を講師に招き「現在(いま)こそ伝えたい御題目」というテーマにて講演が行われた。お曼荼羅、お題目に込められた日蓮大聖人の御心について説かれ、現在の我々に必要なのは継続した信仰であると語った。次に山口修&純子さんプラス11名の「いのりアンサンブル」と梶原北天師(長崎県実相寺)による「中村八大作品集」コンサートが行われ、心温まる演奏や歌が披露された。最後は「いのり」という終戦五十周年の折に、被爆地長崎より平和への祈りを込めて作られた歌を、法要出仕者・スタッフも壇上に集まり、会場全体が一体となり合唱した。
最後は、閉会にあたり長崎県宗務所護法担当事務長(森光徳事務長)が「日蓮宗は『いのちに合掌』というスローガンを掲げており、これは平成三十三年に迎える宗祖御生誕八百年を目指して展開中の『立正安国・お題目結縁運動』の一環です。立正安国という平和な国の実現は、日蓮聖人が描いた夢でもあり、日蓮宗の使命でもあります。」と挨拶し、今大会のテーマである「平和」への祈りが、東日本大震災の被災地・被災者をはじめ、世界中に訪れることを祈念して大会は終了した。