2013年10月20日
秋の山歩きはとても気持ちがいい
秋の山歩きはとても気持ちがいい。知人を連れて裏山を案内していたところ、突然雨が降り出した。急いで下山しようと近道を通ったのだが、焦っていたためか道を間違えたようだ。気がついたら見たこともない場所へ出ていた▼どこで道を踏み外したのか、何故こんなことになってしまったのか。苦い思いとともに、様々な思念が浮かんでくる▼しかし降りしきる雨の中、余計な考えは振り払い、とにかく記憶を頼りにもとの道へと引き返し、無事我が家へ帰り着くことができた▼慣れ親しんだところでもこんなことがある。ましてや、知らない道だったらと思うと、背筋が寒くなりそうだ。思い返せば、知っている地点まで戻ったのがよかった▼ところで、戻ることのできない道もある。人生という道である。あの時、他の道を選んでいたらよかった。この人と結婚しなければこんなことにはならなかったのに、等々。後悔しても引き返すことはできないのが人生だ。それがわかっていながら、グチをこぼすのが私たち人間である▼しかしいつまでも過去を悔い、嘆いてみても、問題の解決にはならない。それよりもこの先どこへ行きたいのか、目標をしっかり持つことが重要だといいたい。目標が定まっていれば決して道を誤ることはない▼どんなご法難に値われても、法華経流布のため、と明解な目標を示された宗祖に学びたい。(直)