2013年10月5日
護法統一信行会開催
【千葉西】茂原・長柄・長南地区一組二組寺院連合主催による護法統一信行会がお題目初唱の霊場である茂原市・本山藻原寺(持田日勇貫首)で10月5日に開催され、僧侶檀信徒150人が参加した。
初めに、参加者は千葉県西部謹製お題目写経を行い昼食をとり、12時より第1部が始まった。
法要に先立ち児玉常見師(茂原市光福寺住職)司会のもと、700遠忌を迎えられる日向上人の生い立ちから六老僧の1人で、佐渡阿闍梨とも民部阿闍梨とも呼ばれる由縁について分かり安く説明があり、当番寺院の松本哲也総代により開式宣言がなされ、土井了真宗務所長(長生村法輪寺住職)を導師に門祖日向上人第700遠忌報恩法要が厳粛かつ壮麗に執り行われ、僧俗一体となり読誦、唱題を行った。
挨拶では土井所長が700遠忌のご正当を迎えられる日向上人が身延山と茂原妙光寺(藻原寺)を28年にわたり兼務された事のご苦労を「青年会長時代、身延と茂原間の唱題行脚360㌔を1日30㌔ペースで12泊かけて行った」と語った。
第2部では会場を市民会館へと移し、藻原寺主催の700遠忌記念講演会に合流した。この記念講演会は11時から行われており、まず蓑輪顕量東京大学院教授が講師に「日本仏教の特色と将来」について講演され、続いて13時30分からの佐藤博信千葉大学名誉教授が講師として「茂原における法華信仰の展開」の講演に合流し600の席が埋まるほどであった。
佐藤講師は日蓮聖人のご遺文、『波木井殿御報』に波木井殿より授かった立派な馬を「上総の藻原殿のもとに預けおきたてまつるべく」と愛馬を守ってくれると信仰していることから藻原殿とされている為、階級の高い地頭か豪族であると推察し、また藻原寺には多くの文献があり寺宝が現存していることから独特な信仰の厚さがあると強調し午後3時10分に終了し解散した。