日蓮宗新聞

2013年9月20日号

身延山久遠寺で日向上人700遠忌法要

佐渡阿闍梨日向上人の700遠忌法恩大法要が、9月1日と3日に総本山身延山久遠寺(内野日総法主)で、2日に同寺支院の樋澤坊(望月海慧住職)で内野法主猊下を大導師に営まれた。3日間でのべ約1150人の僧侶檀信徒が参列し、日向上人の遺徳を偲んだ。
3日には大法要のほか祖廟に隣接する日向上人の墓前で法要が営まれた。お経とお題目が唱えられると、晴れ空から雨が降り始め、法要修了とともにやんだ。導師を務めた井上瑞雄身延山久遠寺総務は、「日向上人への報恩は日蓮聖人への報恩につながる。日向上人の感涙の雨だと思います」と述べた。
本堂のご宝前には普段、身延山の宝物館に格護されている日向上人像と、記念事業で修復が行われた日向上人筆曼荼羅ご本尊が安置された。全国の本山貫首や各地からの団体参拝などが参列し執り行われた大法要では、支院の寺庭婦人が信徒を代表して献灯と献香を行い華を添えた。報恩の読経と声明に続き、内野法主猊下が諷誦文で日向上人の功績を讃えられた後、日向上人廟や仏殿と納拝堂の屋根替えなどの整備、新客殿新築工事など報恩記念事業の円成を奉告された。また日蓮聖人ご遺文『立正安国論』の「国は法に依って昌へ、法は人に因って貴し」を示され、祖山身延山久遠寺を宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」を展開する拠点とし、浄仏国土顕現に邁進することを日向上人に誓われた。
また身延山大学講堂で清宴が開かれ、内野法主猊下は妙法蓮華経分別功徳品から「無礙弁才」を遠忌にあたり、したためたことを述べられ、「いかなる妨げにも負けず、喜んでみ仏の教えを遺憾なく他人に伝えなければなりません」と諭された。

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2013年9月10日号

平成25年度第2回中央檀信徒研修道場

日蓮宗宗務院が主催する平成25年度第2回中央檀信徒研修道場が8月31日、9月1日の1泊2日の日程で神奈川県

藤沢市の本山龍口寺(本間日恩貫首)を会場に開催された。この道場は宗門運動「立正安国・お題目運動」推進のために、檀信徒の信行推進者を養成することを目的に年2回開設されている。

 今回は全国各地から29人の檀信徒が集まり、その内10が初参加。最年少は29歳、最年長は88歳の人が参加した。二日間にわたって、野坂法行主任が「釈尊の教えと生涯」「立正安国」の2講を、田端義宏講師が「法華経の教え」「龍口法難」の2講を担当し、計4講の講義を行った。そのほか唱題行、法座、朝勤と充実した修行が行われた。

 初日の夜に行われた法座では、「私は何を実践してきたのか?」を主題に参加者一人ひとりが発言。日々の生活や仕事のなかで法華経の示すところをいかに実践しているかを発表し合った。それぞれの小さな実践が別の参加者の今後の信行活動のヒントとなったようで、「信行や信心のあり方もいろいろあるのだと目からウロコが落ちた。自分にもできそうなことから真似していきたい」と新たな実践に前向きな姿勢を示していた。

 閉講式で代表して記念品を受け取った初参加の29の女性は「いい勉強ができた。学んだことを今日から実践していきたい。今回のように土日の開催ならまた参加してみたい」と話していた。

 

 

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2013年9月1日号

立正平和の精神を世界へ

 68回目の終戦記念日を迎えた8月15日、日蓮宗は「千鳥ヶ淵戦没者追善供養並世界立正平和祈願法要」を、東京・千代田区の千鳥ヶ淵戦没者墓苑で営んだ。この法要は昭和34年に同墓苑が創建されて以来毎年、日蓮宗が行なっている法要で、今年が55回目。戦没者の遺骨が納められている六角堂内に大曼荼羅ご本尊を奉安し、池上幸保全国日蓮宗檀信徒協議会会長をはじめ法華一乗会の武見敬三氏、佐藤ゆかり氏、参議院議員の小野次郎氏ら檀信徒約4百人が参列し、戦没者への慰霊と平和への祈りを捧げた。

今年は、大導師を渡邊照敏日蓮宗宗務総長、副導師を東京四管区宗務所の田村宏順所長(東部)、矢嶋泰淳所長(西部)、石井隆康所長(南部)、望月兼雄所長(北部)が務めた。修法導師は吉塚誠滋東京南部修法師会長が務め、式衆に東京四管区の声明師会、修法師会、行脚隊に青年会の各師が出仕。六角堂の中央に安置された陶棺に向かい声明、読経、修法を行い、表白文で戦没者諸精霊に追悼の意を表すとともに、世界平和を祈念した。参列者全員による焼香では、それぞれが尊い命を犠牲にした戦没者の冥福を祈るとともに、二度と戦争が起こらぬよう祈りを込めて合掌した。
 法要終了後、(財)千鳥ヶ淵戦没者墓苑奉仕会の若松重英理事長が挨拶に立ち、同墓苑創設以来続く日蓮宗の法要に対し謝辞を述べ、遺骨収集事業の現状を報告した。同墓苑に納められている遺骨は、軍人、軍属のみならず海外で犠牲となった一般邦人も含まる。いずれも遺族に引き渡すことのできなかったもので、今年収集された遺骨が加わり総数は35万8260柱となった。
最後に日蓮宗を代表して齊藤憲一伝道局長が参列者に謝辞。日蓮宗では「いのちに合掌」をスローガンに『立正安国論』で日蓮聖人が示した立正平和の精神を世界に弘め、いのちの大切さを説き示す「立正安国・お題目結縁運動」を提唱中であることを報告。この法要を介して、生きとし生けるものすべての「いのちに合掌」する姿が築かれることを願った。

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新年のご挨拶。

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