日蓮宗新聞
2013年8月10日号
日本ジャンボリー開催 少年少女が平和への祈り
全国のボーイ・ガールスカウトが集う日本ジャンボリーが山口県山口市きらら浜で7月31日から8月8日まで開かれた。文化交流日の4日には、キリスト教や仏教など宗教宗派が法要を営んだ。日蓮宗の法要にはスカウト約1千人が集まり、お題目を唱え世界平和などを祈った。参加した小学校5年生の女の子は「いじめや戦争がない世界になってほしい」と語った。
2013年8月1日号
お盆法話・ 被災地のお盆と卒塔婆供養 芝﨑惠應師
ご先祖さん迷わないだろうか?
大震災から丸2年、3回目の月遅れお盆がまいりました。
平成23年8月のことです。最後に当山の避難所を巣立つ避難者からその前日に尋ねられました。
「和尚さん、もうすぐお盆だね。昔からお盆には地獄の釜の蓋も開き、故郷にご先祖が帰ってくるって言うんだけど、今年は俺の先祖はどこに帰ってくるんだろう? ご先祖さん迷わないだろうか?」
「なんでそんなことを言うの?」と尋ねると
「だってほら、俺たちの住む所は仮設住宅だよ。住む俺たちだって家がよくわからないのに、来たこともないご先祖さんわかんないじゃない。大体地獄の釜の蓋 が開いてったって、今居る故郷が地獄の様相だよ。あれ、間違えたって思って、ご先祖さん帰っちゃったらどうしよう? 仮設じゃ盆棚も飾れないし…」。
話を聞いてこの人はお盆を先祖を迎える大事な行事と理解している様子に、なるほどと感心いたしました。