2013年8月29日
総代祖山登詣団参
【大阪豊能】豊能宗務所(森慶典所長)主催、檀信徒協議会(東浦正剛会長)後援による総代祖山登詣団参が、八月二十九日より二日間にわたって行われた。これは今年の総代改選を機に計画され、管内初めてのこころみに教師十一名出仕、総代四十六名が参加。一同は二台のバスに分乗し早朝に大阪を出発。午後二時頃には、車中にてお題目を高らかに三唱しながら総門を通過した。その後、ひと息つく間も惜しんで御廟所に直行し、聖人の御墓を前に参加者全員で法味を言上した。
今回の参加者のうち、半数以上が祖山初登詣ということもあり、実際に見る祖廟塔や御草庵跡などを前に、手を合わせたまま身じろぎもせずしばし佇む者もいた。二日目には、久遠寺での朝勤に出仕し、吉村明悦布教部長の法話を聴聞。
吉村師は「この身延は、お祖師様が晩年の九ヵ年を過ごされた地で、法華経の根本道場であるとともに、お祖師様の御魂が宿る場所である。」と冒頭に紹介され、「新総代としての不安も多々あるだろうが、先ずはこの祖山にて共に唱えるお題目を体現していただきたい。」と語られた。
そして一行は諸堂を順次参拝した後、大本堂内陣での総登詣法要に緊張した面持ちで臨んだ。
日程の最後には、奥之院思親閣を参拝。
参加者は、既に幾つもの朱で彩られた行衣に身を包み、聖人の御遺徳を偲びながら、一心に手を合わせ読誦した。