2013年8月26日
妙勝寺夏休みこども寺子屋
【岡山】 8月26日(月)、岡山市北区船頭町 妙勝寺で第1回「夏休みこども寺子屋」が開かれた。
午前9時、妙勝寺オリジナル「備前ぼっけえ君Tシャツ」を着た14名のこどもたちが本堂に集合。参加者の自己紹介とボランティアスタッフ12名の自己紹介に続いて、最初の修行は「お題目写経」。こどもたちの年齢に応じて、漢字バージョンとひらがなバージョンの二種類のオリジナル「お題目写経用紙」が用意され、こどもたちはお題目写経とともに「願い事」を二つ記入。一つは自分自身の願い事、もう一つは自分以外の家族など他の人のための願いと、二つの願い事を頭をひねって書き込んでいた。
10時すぎから、「お数珠つくり」の研修。こども用の「お数珠作りキット」を使い、こどもたちにボランティアスタッフがマンツーマンで寄り添い、一緒にお数珠作り。細かい作業にもかかわらず、こどもたちは意外なほど熱心に作業を進め、1時間少々で全員のお数珠が完成した。
11時30分からお経練習。「開経偈・自我偈・お題目」を通常のかな付お経本とともに、特製「ひらがなばかりお経本」も使って練習。幼稚園や小学一年生のこどもたちも一緒にお経を読むことができた。
お昼ご飯はこどもたちの大好きなカレーライス。学校給食のようにこどもたちはお皿を持ってまわり、スタッフの方々に食べられるだけのご飯とカレーをよそってもらう。「食法」を唱えてから「いただきます!」。午前中一生懸命やったせいか、たくさんお代わりをもらっている子もちらほら。
午後の部は、まず本堂での太鼓練習。一人ずつ団扇太鼓をもって、お題目の太鼓の練習。低学年のこどもたちには「ツク・ツク・トン・ツク・トン・トン」のリズムが少し難しかったようだが、高学年のこどもたちは大太鼓に挑戦。少し指導すると二本バチで上手にお題目をたたけるようになり、「やってみたい人は手を挙げて!」と希望者を募ると、大太鼓は魅力的なのか、他のこどもたちも次々と挑戦して二本のバチを上手に操っていた。
引き続き「夏休みこども寺子屋法要」。普段あまりすることのない御宝前での「お焼香」の練習を済ませてから、初めての法要。「開経偈」・「自我偈」ときちんと読み進め、「お題目」のところで一人ずつ御宝前に進んで神妙にお焼香。なかなか微笑ましい光景だった。
最後はお楽しみ、「アイスクリーム作り」。こども寺子屋の案内文書を見て、これだけを楽しみに参加した子もいるくらい。ペットボトルと空き缶と氷を使って、牛乳・生クリーム・卵黄・砂糖を材料に自家製アイスクリームを作る。空き缶に材料を入れてかき混ぜ、ペットボトルに入れてから隙間を氷と塩で充たすと、内部の温度は-15度。ペットボトルの周りにエアークッションを巻いて断熱し、あとは15分間一生懸命ペットボトルを振るだけ。
15分間ペットボトルを振る間に、平行してビンゴゲームも。景品はアイスクリームに載せるお菓子などのトッピング。こどもたちはビンゴゲームに夢中で、スタッフの皆さんがこどもたちに代わって、シャカシャカやっていた。
15分後、多少の出来不出来はあるものの、みんな美味しく自家製アイスクリームを味わうことができた。自分で作ったアイスクリームの味はまた格別のようで、「おいしいね、おいしいね」と笑顔で舌鼓を打っていた。
午後3時、終わりの式では一人ずつ御宝前に進み、午前中自分で書いて、午後の法要でご祈念した「お題目写経」を受け取り、一人ずつもう一度願い事が叶いますようにとご本尊様にお願いしながら手を合わせた。
ボランティアスタッフの協力のもと、こどもたちも印象深い夏の思い出が一つできたようだった。