ひとくち説法
2013年8月10日
感謝が財産
最近めっきり足腰が弱くなってきた。じつにふがいない。まだ若いのに。駅まで歩いただけで、膝小僧が小犬のように震えておる。修行の足らんヤツめ。「身 の財(たから)より心のたから第一なり」と、常に自身に説き聞かせてはいるのだが、健康に自信がなくなってくると、意味のない無駄な不安が忍び寄ってく る。けしからん。
そうだ! そんな時は、お題目をたくさんお唱えしよう。耳と目が悪い。二度手術した。しかし声は出せる。尊いお題目をたくさんお唱えしよう。
足首と膝が悪い。二度手術した。今は歩ける。腕がある、二本ある。合掌できる。ありがたい。
失ったものを嘆くより、
残っているものを大切にしたい。
お題目をお唱えしていると、不平不満や不安な心を、感謝の心にかえてくださる功徳がある。
私は幸せなのだと感動できる。感謝させて頂ける。なによりそれがありがたい。
静岡県東部布教師会長 植木 和久