2013年8月1日
世にインターネットが出現してから、世界は大きく変わったように思う
世にインターネットが出現してから、世界は大きく変わったように思う。我が家では図書棚を占領している百科辞典の出番が皆無に等しくなった。分厚い電話 帳も資源ゴミとなって回収された。書類の伝達やスケジュールの管理も世界中どこにいても瞬時にできるようになり、一時流行したシステム手帳を持つ人も減っ た▼小生の寺ではオンラインで結ばれた端末でどの電話機で出ても年忌法要などの申し込みを受けられるようにした。予定表を探して寺中を走り回る必要はな い。はずだった。が、相手は機械がソフトウエアで動いている。訳のわからない暴走やデータの消失などが頻発し、結局ノートの予定表に手で書き込むという バックアップに頼っている▼インターネットにはまた、注意すべき点も多い。情報提供者の質がわからないという点だ。専門の学者が書いたものも、素人が書い たものも同じレベルに並んでしまう▼インターネットができる前にパソコン通信というものが流行した時代がある。ローカル放送局のようなものだ。小生の寺に ホストコンピュータを置き、管理者となった。書き込んでくる内容を見ていて、デメリットの多さに気づき、すぐに停止した▼「法華を識るものは世法を得べ き」であろう。世間の情報を収集するに八正道を以てし、中道を行ずる必要が、インターネットの時代だからこそ求められる。(寮)