2013年7月30日
石川一 第四十回少年少女夏期修養道場
【石川一】平成二十五年度、石川県第一部青年会のもと第四十回少年少女夏期修養道場が七月三十日から一泊二日で行われた。朝早くから金沢駅に集合した子ども三十人程は、バスに乗って福井県北部大乗寺(現住職中條令紹上人)へと向かった。到着すると石川県第一部青年会会長堀田龍教上人(金沢市善隆寺住職)は、
「皆が協力し怪我のないよう、普段とは違う生活、体験をし、楽しい二日間にしましょう。」
と開会の挨拶を述べると、堂内ではまず正座、合掌、数珠の持ち方などの基本姿勢を学び、食事のときに唱える食法を暗記するまで繰り返した。足の痺れに顔が歪む子もいたが、皆が一生懸命に取り組んでいた。
昼にはカヌーを体験するため、インストラクターの先生に漕ぎ方を教わると、一人用のカヌーに乗って海へ出た。子供たちは同じ背丈ほどもあるオールを必死に水面で回していたが、前に進まずその場でぐるぐると周り続ける子もいた。二日目の朝には海水浴があり、子供たちの一番楽しみにしている時間である。準備運動をした後、子供たちは海へ駆け出すと、男の子たちは泳いで競争しあった。女の子たちは潜って貝や石を集めたり、砂遊びをしたりと、それぞれが楽しみ方を見つけては海での時間を過ごした。
帰り際、お世話になった大乗寺の掃除をし、綺麗になったお寺を見て「これで安心して帰れるね。」と女の子が言った。こうして二日間のあっという間の修養道場は閉会式を迎えた。バスが金沢駅に到着すると、来年もまた参加したいという子供たちの声が聞こえた。