ひとくち説法
2013年7月20日
生まれてきたわけ
私が子供だった頃、母に部屋をきれいにしなさいといつも言われていました。しかし「どうせ散らかるから」と部屋の片付けをしなかった時、「食べてもすぐお腹が空くんだから食べなくてもいいの!」と、母に叱られたことがあります。すぐに片付けを始めたのはいうまでもありません。母に叱られたのはこれだけでしたので、とても印象的でした。やがて、なぜ生命(人)は死ぬのに生まれてくるのか疑問を持つようになりました。
【それから40年】信行会で使っている教本の中に「この身、今生において度せずんば、さらにいずれの生においてかこの身を度せん」とあります。「度」を「悟り=幸福」ととらえれば、「私たちは、みな幸せに変わるために生まれてきた」ことに気づかされました。
変わるためには肩の力を抜いて、心静かに「南無妙法蓮華経」と唱え続けることが唯一の方法であり、一番の近道です。
(山梨県3部布教師会長 望月義文)