日蓮宗新聞

2013年6月20日号

本山鏡忍寺 参拝者6000人超える

お題目の仲間つくる努力を

今年、小松原法難750年を迎える鴨川市本山鏡忍寺(原日透貫首)で6月1日、祖師像の夏衣お召し替えの儀が営まれた。この法要に管区内組寺の南畑組と広手組約200人の檀信徒が参列。前会法要が行われた昨年度から数えて、全国からの個人や団体の参拝者は6千人を超えた。

宗務所(上村貞雄所長)は、昨年から管内組寺での同寺への団体参拝を推進。さらに遠くは北海道の宗務所や全国の寺院教会結社単位の参拝者が多数訪れている。今後も石川県第2部宗務所など、多くの管区が参拝を計画しており、11月11日のご正当に近づくにつれてますます参拝者が増えることが予想されている。
 法要では、参列者が法華経勧持品第十三を読経した。これは勧持品に「正しく法を弘める者は難に遭う」と説かれることから日蓮聖人がこの法難で法華経の行者としての自覚を高められたことによる。また「自我偈」の転読と参列者が見守るなか、覆面瓠をした原貫首が奉安の祖師像のお衣替えを行った。原貫首は挨拶で「小松原法難750年のテーマは“自覚”です。お題目の仲間をつくる努力を心にもちつづけてほしい」と述べた。

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2013年6月10日号

身延山で中央檀信徒研修道場 肌で感じる“特別”な修行

 平成25年度第1回日蓮宗中央檀信徒研修道場(野坂法行主任)が5月24日から26日まで、山梨県身延町の身延山信徒研修道場で開催された。今回は檀信徒の信仰増進と日蓮聖人を支えた檀信徒に学び、檀信徒の信行推進者を養成することを目的に、11人の道場生が研鑽を積んだ。
開講式では4人の初参加者を含めみな緊張しながらも、自らの信心を高めるための身延山での修行に期待を寄せる姿が見られた。その後、野坂主任が「宗徒の信条」と題して講義し、「住職だけがお寺を盛り上げる役割ではない」と参加者に語りかけた。また元気なお寺には元気な檀信徒がいることを挙げ、檀信徒やリーダーの存在が不可欠だと述べた。さらに田端義宏講師が「日蓮聖人の教え」をテーマに「日蓮聖人のご遺文には“教えを弘めるのは弟子檀那”とあり、檀信徒と弟子を区別されていない。菩提寺の発展のみならず、日蓮宗徒として、安穏な社会づくりを目指すという意識を高めてほしい」と語った。
夜の法座では道場生が自身にできる宗門運動などについて話した。初参加の中村安伸さん(35・兵庫県)はお寺へ集まる年齢層を若くするような意見を菩提寺の住職にしていることを紹介した。また菩提寺で計画中の婚活パーティーについても述べ、「あくまでイベントはお寺に人を集める方法。お題目との結縁を目的にしていることを忘れてはならない」と語った。
2日目には総本山身延山久遠寺で内野日総法主猊下の御経頂戴を受けた後、篤信の女性信徒で知られる徳川家康の側室・養珠院お万の方を開基とする同町の本山本遠寺(近日法貫首)と、日蓮聖人に身延山を寄進した波木井実長公の居城を寺院に改めた円実寺(岩田恵嵩住職)へ参拝した。道場生の一人は「お万の方や波木井公の信仰と覚悟を肌で感じた。大先輩の精神を少しでも受け継ぎたい」と語った。
日蓮聖人のみ魂が棲まわれる身延山での研修道場は、普段体験できない特別な修行の時間。「同行互いに尊敬し、共に助け合うべし」との道場清規にのっとり、お題目を唱える仲間同士が2泊3日の間に得るものは大きい。

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2013年6月1日号

全国檀信協新会長に池上幸保氏

勇退の江守幹男会長に大きな拍手

全国檀信徒協議会(江守幹男会長)は5月18日、東京都大田区の日蓮宗宗務院で60回目となる総会を開催し、全国各管区の会長や代表者ら約70人が出席した。
開会式では渡邊照敏宗務総長が挨拶で、宗門の応援団を標榜する同会へ謝辞を送るとともに、宗祖ご降誕800年に向けて推進中の宗門運動へのさらなる協力を訴えた。またご来臨された内野日総管長猊下は挨拶で、妙とは蘇らす力であると説き、「真心で南無妙法蓮華経と唱えれば新しい力となる」とし、宗門運動の本意についてわかりやすく触れ協力を求めた。
会議ではまず昨年度の会務報告、会計・監査報告が行われ承認された。次いで役員改選が審議。先に行われた常任理事会推薦の池上幸保氏の新会長就任が提案され満場一致で承認を受けた。平成25年度の事業・活動計画案と予算案の審議は、池上新会長を議長に進められ両議案とも承認された。
池上新会長は就任挨拶で、「700年以上にわたって池上家が日蓮宗や法華経に護られてきた縁に対する恩返しのつもりでこの大役を受けた。江守会長の推進した“檀協は宗門の応援団”を踏襲し、単なる親睦の場としてだけでなく、信仰の継承など大きな課題を宗門と協調して取り組みたい」と意欲を語った。
勇退する江守氏は今後同会の相談役として活躍することに。江守氏に長年の功労を称える表彰状が授与されると、会場からはひときわ大きな拍手が送られた。江守氏は桜内義雄前会長の急逝を受け残任期の2年会長職を務めた後、2期8年、計10年にわたり同会の会長として敏腕をふるった。この間、檀信徒青年会づくりの礎を築くなど若手育成に取り組んできた。また京浜教区など首都圏の檀協の組織力アップに特に心をくだいてきた。新会長、副会長は京浜教区の檀信徒で、若手からの抜擢もあった今回の新人事は江守氏が10年間取り組んできたことの大きな結実ともいえる。

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新年のご挨拶。

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