2013年5月10日
嫌な胸騒ぎがする。
嫌な胸騒ぎがする。福島原発の現状を調べれば調べるほど。真実を知るのが恐ろしいとさえ感じる。インターネットには嘘も噂も溢れている。しかしそこには報道されていない真実も間違いなく存在する▼日々の生活は、問題が収束に向かっていると錯覚するほど平和だ。諦め? 無関心? 先月120トン・7100億ベクレルもの汚染水が土壌に流出したというニュースも、驚くほど騒がれなかった。その後600トンの汚染水が姿を消したと報道されたが「計器の誤差」と東電は言う。バカにしている。私は号外が出てもおかしくないレベルの話だと思うのだが、地元新聞では一面トップにさえ載らない▼この先も毎日400トンずつ増えていく汚染水はどこへ? 保管しきれなくなった汚染水を「海洋投棄します」などと言い出すのも時間の問題だろう。すでに震災直後には緊急事態ということで大量の汚染水を海へ流しているのだ。アジやヒラメが泳ぐ海へ。なんとおぞましい▼一旦事故がおきたら、原子炉を冷却した汚染水すらまともに処理できない現実。なのに未だに原発推進派がいる不思議。今度こそ安全? いつまで国民は騙され続けるのか。人間の叡智が創り出した化け物が制御不能の大量殺人兵器となる可能性も否めないというのに▼知らなかったでは済まされない。私達が常に関心を持ち、祈り、行動することで日本の未来を変えられるかもしれない。いや、変えなければならない。(蛙)