日蓮宗新聞

2013年4月20日号

立正大学と身延山大学で入学式

社会貢献のために学ぶことを誓う

立正大学(山崎和海学長)は4月1日に埼玉県熊谷校舎で、身延山大学(浜島典彦学長)は4月3日に山梨県身延町の同大学講堂で入学式を執り行った。立正大学の2,599人と身延山大学の37人の新入生を寿ぐように、それぞれの学舎の桜が出迎えた。
立正大学は日蓮聖人ご遺文『開目抄』を基に「真実、正義、和平」をテーマに建学の精神を据える。山崎学長は新入生にこの精神の実践で社会へ寄与する人間に育つことを求めた。また学園総裁の内野日総日蓮宗管長猊下は「人生の最高の喜びは自らの幸せを求めることではなく、共存和平の世界を実現させるために、より良く生きることです。安穏な社会と人となりますよう、新入生の知恵と行動力に期待します」と祝辞を述べられた。
新入生代表挨拶では「建学の精神を尊び、学業に専念する」ことを宣誓した。
身延山大学では井上瑞雄理事長を導師に法味が言上され、「立正安国の世を目指し、奉仕の心で社会へ貢献する人となる」ことを新入生が仏祖三宝に誓った。
式では一人ひとりの名前が読み上げられ、浜島学長が入学を許可。式辞で浜島学長は日本一小さな大学と呼ばれる同大学の特性を語り、「日蓮聖人の魂まします“棲神の学び舎”で社会に対する“奉仕・貢献・見識・知恵・実践”を学んでください」と話した。宣誓では新入生代表が行学二道に励むことを力強く述べた。

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2013年4月10日号

身延山大学入学式 新入生が仏前奉告式

山梨県身延町にある身延山大学(中山光勝学長)の入学式が4月3日、同大学講堂で行われ、仏教学科17人と仏教福祉学科13人の計30が新たなる学生生活を迎えた。
入学式に先立ち井上瑞雄理事長を導師に仏前奉告式が営まれ、入学の慶びを仏祖三宝に奉告。
開式後、新入生の名前が一人ずつ読み上げられ、今年度から同学学長に就任した中山学長が全員の入学を許可。式辞では「大学生としての自覚を持ち、目的意識をもって勉強・研究すること。大学生活の縁を宿命として拝受し、開拓すること。たくさんの皆さまのご恩に報いること」と三つの心構えを新入生に伝えた。
続いて新入生代表の日向成美さん(仏教福祉学科)が誓いの言葉を述べた後、井上理事長が挨拶の中で“学問に王道なし”という諺を引用し、「努力なしに特別な力を身につける方法はありません。この諺を心に刻み頑張って下さい」と前途を祝した。
来賓祝辞、祝電披露が行われ、全員で学園歌を斉唱。最後に、総本山身延山久遠寺の内野日総法主猊下を迎えての記念撮影が行われた。
閉式後、仏教学科に3年次編入した吉良貴徳さんは「与えられた時間の中、精一杯精進し、人びとのため、立派な僧侶になれるように頑張ります」と決意を述べた。
◇    ◇
身延山大学の宮川了篤前学長の任期満了を受け、第6代学長に選考委員会により選出、理事会で承認された学校法人身延山学園理事の中山光勝師が4月1日に就任した。任期は就任日から3年間。
中山学長は昭和24年生まれ、60歳。國學院大學大学院法学研究科修士課程修了。平成7年に身延山大学仏教学部教授に就任後、同大学東洋文化研究所所長・同大学図書館長などを歴任。
論文に「現代社会における宗教の役割と政教分離」など多数。山梨県身延町逕泉坊現住職。
就任にあたって「少子化の影響でどの学校も厳しい状況ですが、当大学は少人数教育を柱にしており、その成果も出ています。これをさらに充実し、一人ひとりの学生の個性を伸ばせるようにきめ細かい指導をし、社会で役に立つ人材を送り出していきたい」と抱負を述べている。

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宗務院・伝道部主催のコンペ 大賞作品決まる

仏教の興隆・寺離れの緩和に期待

日蓮宗宗務院主催(東京都大田区)の第2回地域社会とお寺の活性化アイデアと第6回日蓮宗Tシャツデザインのコンペティションの授賞式が、3月30日に同院で行われた。アイデアコンペは岡田英昭さん(神奈川・26)の「古地図から始まる『お寺はふるさとの生き証人』プロジェクト」が大賞を受賞した。今夏の修養道場でも活用される「安穏」をテーマとしたTシャツデザインコンペでは、笑顔で手をつなぐ地蔵の家族を表現した赤司大輔さん(大阪・35)の作品が大賞に輝いた。赤司さんは昨年の同コンペに引き続き2回連続の大賞受賞となった。
岡田さんのアイデアは、寺院などに残る町の古地図をもとに、失われた故郷の風景を思い起こしてもらいたいというもの。また地域住民や自治体などから古い写真を募り、提供者をはじめ歴史、風土を調べる人などが寺へ出入りすることで、同時に地域のコミュニティ活性化も目的としている。挨拶で岡田さんは「地図を掲示するだけで、見る人が足を止めるきっかけとなり、お寺とつながる時間が少しでも延びるのではないか。ベンチを設置し、より長く寺にいてもらい、歴史を語りたい人にはお堂を提供するなどさまざまな工夫も考えられる。地域の人たちが郷土に感謝する気持ちを持つことで、コミュニケーションが増えれば」と寺を中心とした地域の活性化に期待した。
総評ではアイデアコンペ審査員の西出勇志氏(共同通信編集委員・論説委員)が「寺院の空間や歴史性に着目した岡田さんのアイデアは実行しやすく、地域の人たちを巻き込む力がある。他宗派僧侶も同コンペに強い関心を示しており、これらのアイデアが実現されていけば、仏教界全体の底上げにもつながる」と語った。またTシャツデザインについて中井本秀伝道部長が「日蓮宗の目指す安穏な社会が、デザインによってイメージしてもらいやすくなった。2つのコンペを通して一般の人たちは、公益性としての役割をお寺や宗教へ求めていることがよりわかった」と述べた。
岡田さんのアイデアは、住職の布教行動以外に境内を開放することで、寺院が地域活性化へのリーダーになりうる可能性を示した。また古めかしいという寺院のイメージを「歴史性」と表現を変えることで、受け継がれるものから学びとることの大切さも教えている。数々の応募はアイデアという面ではなく人びとから寺への要望の意味も含まれ、寺院のあり方について考え、仏教の興隆や寺離れを緩和するものとしても期待される。

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新年のご挨拶。

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