2013年4月28日
日蓮大聖人開宗会法要 和歌山市妙宣寺
【和歌山】四月二十八日、和歌山市妙宣寺(蘆田恵教住職)で護法統一信行として「県下合同日蓮大聖人開宗会法要」(和歌山県宗務所・和歌山県檀信徒協議会主催)が厳修され、管内僧侶・檀信徒合わせて約百人が参列した。法要に引き続き、紀美野町蓮華寺住職・宮本龍生修法師会長導師のもと、力強い修法がなされ、参列者おのおのの願うところを一心に祈念するとともに、東日本大震災における物故者供養と早期復興祈願がなされた。
野田寛英宗務所長は挨拶の中で、県下合同で開宗会を開催できたことを慶び、宗門運動への邁進を誓うとともに、「いのちに合掌」「世界の安穏を祈りましょう」と呼びかけた。和歌山県檀信徒協議会会長・内芝武氏は、参列者への感謝を述べ、来年和歌山が当番となる比叡山横川定光院慶讃法要に先日参列した報告とともに来年の参加を呼びかけた。最後に会場寺院である蘆田恵教住職は、当山の本堂でみなさまの唱題の声がこだましたことは本当に嬉しく有難い、と謝意を述べた。
また、海南市妙台寺住職・中井克樹師により法話がなされた。中井師は師父の厳しい指導によって自身の基礎ができあがったという生い立ちを披瀝しながら、「現代はしばられるものがない。しばられてこそ本当の自由がある」とし、家においては「責任」、「くに」においては「個人として」のしばりなど昔はたくさんあったが今はないことを憂いた。昔は「願掛け」といえば自分の大事なものを経ち、それが布施に繋がったし、「自業自得」の教え通り、自分の行いによって自分自身が裁かれているという「しばり」があった。その上で「なぜ人を殺してはいけないのか」などの問いに答えるためには「外の世界=死後の世界=地獄」を説かねば説明ができない、と今はやりの「地獄絵図」の絵本を紹介し、現世において悪事を働けないという教育が有用であることを紹介し、「地獄の復活」を提起した。
参列者一同、日蓮宗のお誕生日をお祝いし、さらなる広宣流布を誓い帰路についた。