オピニオン
2013年4月20日
お題目の木
日蓮聖人が清澄寺旭が森にてお題目を唱えられて760年。今年も4月28日に立教開宗会を迎えようとしております。
その清澄寺境内には樹齢千年と言われる大杉が堂々と立っております。近年では樹木医による養生の手を借りてはおりますが、連綿と命を繋ぎ今年も青々と茂ることでしょう。
さて、ここに「お題目の信仰」という一本の木があるとしましょう。そうすると、お題目を信じて行い唱える私たちは、さしずめその木の枝葉でしょうか。お題目を行じ唱えて一生を終えると枯れ葉となって木の根元に積もり、その功徳は肥やしとなって木を成長させ新しい枝葉を茂らせます。幾年幾年も繰り返し、やがて木は枝葉が茂り雄々しき大木となり世界を覆うことでしょう。
法華経・お題目を信じて行い唱える私たちは、お題目の信仰を孫子に継承するだけではなく、自らの回りの縁ある方々へも伝えましょう。
千葉県西部布教師会長 山本 隆真