オピニオン

2013年4月10日

以前よく通っていたコーヒー専門店

以前よく通っていたコーヒー専門店に数年ぶりに入る。途端に懐かしいコーヒーの香りが鼻をくすぐる。馴染んだ香りと店のたたずまいだ▼「馴染む」とは「馴れ親しむ」こと。「馴れ」とは衣類などが身体になじむことだという。(『字統』白川静著)▼衣類に限らず、靴もそうだ。寒い季節が終わり春先に数ヵ月ぶりの靴に足を入れる。履き馴れているはずなのに、何か違う。足の裏にミョウな違和感を覚える。「こんな感じだったかな」と思いながら履いていく。30分も経っただろうか、ふと気が付くと、足の裏からあの違和感が消えている。いままでずっと履いていたかのように、当たり前に馴染んでいる。足の裏が記憶していたのであろうか▼衣類では洋服よりも着物の方が、馴染むという表現が合う。着物は、いくつもの空気の層が作られ保温性が増す。胸部で5割、腹部で5割強、脚部では3倍近く暖かいというデータがある(NHK「アインシュタインの眼」)。いくつもの空気の層が「馴染む」ことに繋がるのだろうか▼あるお檀家の方が「何かあると、ついお題目が口から出てくるんですよ。小さい時からお題目を聞いていたから、耳に残っているんでしょうか」と話してくれた。久しく馴染んだものは身体が記憶しているものだ。忘れていても何かのキッカケで思い出す。その耳に残る種をまき、キッカケを作るお寺でありたい。(汲)

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