オピニオン

2013年3月1日

人間は、細菌で

人間は、細菌で広がる感染症を恐れてきた。その為病原菌撲滅の研究が続けられ、青カビから見つかったペニシリンのような抗生物質が登場した。と同時に細菌が人間の健康にも欠かせない存在で、腸内にいる100兆個の細菌が、病原菌の侵入を防いだり、免疫力を高めることを知ることになった▼外国から病原菌の侵入を防ぐ為に、動物や植物にも検疫がある。当然土の持ち込みには、厳しい規制がある。私にはインド巡礼の帰り、法華経が説かれた霊鷲山の土や石を持ち込もうとして破棄させられた苦い経験がある。逆に平成5年に生物多様条約が発効されると、土を勝手にその国の外に持ち出すことができなくなった。土の中には有用な微生物(細菌・真菌等)が潜んでいるかもしれないからだ。微生物が資源になったのだ。▼日本にはみそや醤油、漬物に代表される豊かな発酵文化もある。世界の真菌の13パーセントが日本にいるという世界有数の「菌大国」だ。ところが高齢化と過疎化でその文化も廃れつつある。菌一つにしてもよくその特性を認識し活用していくか、細菌兵器を作ろうとした時代もあった。よくよく考えるべきである▼法華経文化が華開いた日本で、法華経をどう発酵させるのか、生かすも殺すも、今の時代に生きる我々次第である。純粋性を保ちながら法華経の普遍性を外の世界に向けて、どうアピールしていくのか? 時代との対応性が求められている。(雅)

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