オピニオン
2013年2月20日
仏の種を育てる
最近の新聞、テレビなどのニュースで人間らしからぬ、おぞましい事件を見聞きする。
我々はこの世に生まれ、心の中には仏の種を宿している。それを成長させ、仏となる使命を持って出てきたのに、私たちの身には3つの毒を持っている。それはむさぼり、いかり、おろかさ。
むさぼりは我欲物欲。いかりとは、にくしみ慢心もふくまれる。おろかさは愚痴とか迷いなど。この3つの毒は、自分の身から出てきて、本来仏になるべき自身をおとしめ、おろかな行いをしてしまう。
我々は法華経のお題目を唱えることにより、我身の仏の種、仏性を呼び起こし、この3つの毒を抑えるために日々の信仰を重ねなければならない。
毎日の生活の中で仏種に向かい手を合わせる時、ご先祖の供養と同時に自身のこの3つの毒を抑え煩悩を起こさぬよう願うのが大切だ。
東京都南部布教師会長 中里 勝禮