2013年2月10日号
「福はーうち!」各地で掛け声響く
休日と重なり、家族連れで賑わう
全国各地の寺院教会結社などで2月3日、邪気を払い無病息災を願う節分追儺式が行われた。日曜日が節分にあたるのは平成20年以来、5年ぶりで、各地で行われた豆まきはたくさんの人出で賑わった。
総本山身延山久遠寺
総本山身延山久遠寺(内野日総法主)には約8千人の参拝者が訪れた。節分会が本堂で営まれた後、境内に造られた特別桟敷から内野法主猊下や浅香山親方(元魁皇関)、女優のさとう珠緒さんらが豆まきを行った。参拝者は福を受け取ろうと豆がまかれるたびに歓声をあげ、手を伸ばしていた。
大本山池上本門寺
東京都大田区の大本山池上本門寺(酒井日慈貫首)の節分追儺式には、約1万5千人の参詣者が訪れた。
今年の福男と福女らが裃姿で池上の町を練り歩いた後、大堂で営まれた追儺式法要に参列した。修法師の力強い祈祷に続いて導師の酒井貫首らが堂内豆まきを行い、参列者の招福と無病息災を祈念した。
大堂前に設置された特別桟敷での豆まきは、梵鐘を合図に開始。酒井貫首や福男・福女、プロレスラーの武藤敬司さん、佐々木健介・北斗晶夫妻、タレントの松本伊代さん、平将明衆議院議員、松原忠義大田区長らが勢いよく福豆をまくと、境内を埋めた参詣者が歓声をあげながら手を伸ばした。
家族4人で参詣した女性は「子どもたちを始め家族の健康が第一。全員分の福豆をいただけました」とうれしそうに話した。また男性の一人は「ご利益をいただいて、受験生の息子のために福を持って帰りたい」と語った。
大本山中山法華経寺
千葉県市川市大本山中山法華経寺(新井日湛貫首)で営まれた節分追儺式は2回にわけて行われ、歳男歳女計約250人が参列した。参列者は同寺に開設されている日蓮宗加行所(太田順道伝師)の行僧約70師のご祈祷を受け、無病息災を祈念した。
豆まきには合わせて約1万5千人の参拝者が訪れた。ゲストとして参列した俳優の美輪明宏さんや歌手の槇原敬之さん、タレントのはるな愛さん、エッセイストの江原啓之さんらが、新井貫首の「慈眼視衆生 福聚海無量 福はうち!」のかけ声とともに豆まきを行うと、参拝者は歓声をあげながら福をつかみ取ろうと目を輝かせ顔を天に向けた。法要中、一緒にお題目を唱えていた槇原さんは「日曜日ということもあり、たくさんの子どもたちの笑顔が印象的だった。参加できてうれしい」と語った。