オピニオン

2013年1月1日

立正安国の筋道を立てていく年

新年おめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

新生日本への希望
平成25年の新春を心から慶祝したい。昨年は日本も世界も諸問題をかかえて変動の年であった。
昨年の「壬辰(みずのえ・たつ)」の年は、目の前の問題の解決のためには、私利私欲を捨てて勇気を持って果敢に進んでいけという年であった。
しかしながら東日本大震災被災地の復興や被災者の救済は遅々として進んでいない。
原発事故で故郷を追われた人々は全国に散って、2度目の冬を避難生活の中で迎えている。
それに対して、日本はロンドンオリンピックでは大活躍をして史上最多のメダルを獲得した。特になでしこジャパンの活躍は、日本人に自信と勇気を与えてくれた。それにノーベル医学生理学賞を山中教授が受賞して、日本人に喜びと希望を与えてくれた。更に又昨年は大宇宙の摂理を示す金環日食を見ることができた。
一年を振り返って清水寺で揮ごうした漢字は「金」であった。
今年も私達日本人は、一人ひとりがその場その場で金の様に輝いて、「新生日本への希望」を涌かしていこう。

癸巳(みずのと・み)の年
今年の癸巳の年は、今迄潜在していたいろいろな事が顕在化してくるので、筋道を立ててこれらに対処していかなければならない年である。もし筋道を誤る様なことになると大混乱が自然に発生し、一揆のような騒動が起こりかねないから気をつけろという年である。
十干の「癸」には二つの意味がある。第一は「はかる」ということで、物事の量や長尺や内容などを「はかる」ことである。「はかる」には、その基準となる原則が必要である。その基準をどこに置くかではかられる物の価値が変わってくる。社会現象にしても、家庭生活にしても個人の生き方にしても、その基準が大切であることは云うに及ばない。
お題目を唱える私達は、今年も迷うことなく「立正安国」の柱を立てて一途に生きていこう。
第二には「のり(法)」「みち(道)」の意味がある。「のり」は物事の規範であり、「みち」は物事を進めていく筋道である。この規範や筋道によって物事の進んで行く道が違ってくる。従ってその方向によっては大混乱が生ずるというのだ。
私達の進んで行く道は法華菩薩道、お題目の道、立正安国の道である。今年もまっしぐらにこの道を進んでいこう。
「巳」は説文学からいうと、蛇の象形文字であるという。春になって冬眠生活を終えた蛇が、地表に這い出る形を表している。つまり従来の地中での生活から、地上に出て来て新しい活動を始めるという意味がある。
今迄停滞していた事や懸案になっていた問題や伏在していた人が表面に出てくるという年である。
従ってこれらの対処の仕方に筋道を立てなければならないということであるから、立正安国運動を担う私達の責任は重い。

立正安国・お題目結縁運動
立正安国の宗門運動も、今年で第二期の後半に入る。目標では心と社会と人との3つの育成である。
この3つの育成のためには、「実乗の一善に帰する」一大唱題運動を推進していくことだ。唱題運動によって信心を涌かし平和な仏国土の顕現を目指していこう。
仏国土への道は唱題の道しかない。今年もこの道一筋に前進していこう。

(論説委員・功刀貞如)

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新年のご挨拶。

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