2012年7月20日号
ハワイ日蓮宗別院創立100周年 開教110周年記念慶讃大法要
内野日総管長猊下御親教 海を越えたお題目の結晶
日蓮宗ハワイ開教110周年とホノルル市にある日蓮宗別院(今井真行主任=ハワイ開教区長)の創立100周年を記念して7月1日、同院で内野日総管長猊下(=総本山身延山久遠寺法主)を導師に宗門法要が盛大に営まれ、現地のメンバー(信徒)や日本からの僧侶檀信徒300人が参列し慶事を彩った。日蓮宗のハワイ開教は1902年、高木行運上人がハワイ島パハラでカパパラ日蓮宗教会を建立したことを起端とし、同院は同じく高木上人によって仮布教場として1912年に開設された。
前日までハワイ島のヒロ教会(菅原法正担当)やカパパラ旧日蓮宗教会などを参拝された内野管長猊下は、同院のメンバーや地元の吹奏楽団の賑やかな音楽・歌・フラダンスで温かく迎えられた。法要は前ハワイ開教区長の小川如洋師の尽力で10年前に建立された本堂で営まれた。
オルガンに合わせてメンバーらの仏教讃歌の奉唱で法要は始まり、慶讃文では内野管長猊下が高木上人から始まった開教先師たちの成果が現在のハワイ全5ヵ寺として実を結んでいると述べられた。
太田順道伝師を修法導師に法楽加持が行われた後、内野管長猊下が御経頂戴され、「祖願である皆帰妙法に向けた僧侶と檀信徒の異体同心での布教伝道がハワイでも息づいていることに感激しております。身と口と心の三業に亘ってお題目に身命を捧げ、生きとし生けるものの安穏を祈ることが肝要であります」と御親教を述べられた。続いて内野管長猊下ご揮毫の御本尊が今井開教区長、同院代表のキース・ナガイ氏、マウイ島プウネネ教会代表のキャロライン・スダ氏、ホノルル妙法寺代表のリチャード・カワタニ氏らハワイ5ヵ寺に、また一級法功章が小川前ハワイ開教区長に授与された。
法要後、同院メンバーで日系2世のハルミ・アイハラさん(81)は「今後は日系人だけではなくて様々な人種の人たちが蓮の華の教えのもと、お互いに助け合ってこの日蓮宗別院を盛り上げてもらいたい」と語った。