日蓮宗新聞

2012年4月1日号

全国各地で東日本大震災一周忌法要

大船渡市で「鎮魂と追悼市民のつどい」

岩手県大船渡市本増寺(木村勝行住職)の檀信徒や市民が実行委員となり開催された「東日本大震災一周年 鎮魂と追悼市民のつどい」。会場となった漁港には仮設住宅で暮らす中学生や介護施設の利用者らの願いなどが書かれた多くの灯籠が吊るされた。さらに参列者の手によって港から同市の犠牲者と行方不明者数と同じ424個の折り鶴、出航した船から1,000個の灯籠などが供養のために海へと流された。
「80年生きてきて今までに二度の津波にあった。今回の地震がきた時にも従業員に何も持たせずに、すぐに避難させた。おかげで全員が無事だった。忘れたいのだけれど、忘れちゃならんのだろうな」。津波で全て流されてしまった港町で印刷業を営んでいた本増寺の総代の一人は、慰霊と教訓の気持ちを込めて静かに語った。

陸前高田市妙恩寺・一周忌法要

津波で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市。堂宇が全壊した妙恩寺(風間文静代務住職)の一周忌法要は同寺再建予定地で執り行われた。また同寺に奉納される山梨県身延山大学(浜島典彦学長)から運ばれた高さ約3メートルの粗彫り段階の悲母観世音菩薩像への筆入れ式も営まれ、地域住民らが慰霊と復興への思いを込め、像の体内に犠牲者名などを綴った。
「一年が経ち今回の法要を復興の第一歩としたいが、もっとスピードが必要。苦しいことには負けたくない」と語る参列者は妙恩寺の再建に奔走する。「犠牲となられた方々の御霊と共に私たちはこれからも生きていかなければなりません。そのためにも供養を続けていきたい」と悲母観世音菩薩像を見つめた。
また法華寺の檀信徒から妙恩寺へ贈られた人間国宝・香取正彦氏の遺作の鐘が打ち鳴らされ、静かな被災地に響きわたった。

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