2011年12月20日号
日蓮宗宗務院 新宗務内局が発足
内野日総管長猊下「祖願達成にご尽力を」
日蓮宗宗務役員の退任・就任認証式が12月6日、東京・大田区の日蓮宗宗務院で行われ、渡邊照敏宗務総長をはじめとする新内局が発足した。
退任したのは関谷泰教伝道局長、駒野教源総務局長、古河良晧伝道部長、塩崎望巳教務部長、梶山寛潮総務部長、米田宣雄財務部長、渡義生宗務総長室長、三原正資日蓮宗現代宗教研究所長の8師。新たに齊藤憲一伝道局長、塩崎望巳総務局長、中井本秀伝道部長、川口久雄教務部長、池田弁岳総務部長、川口智康財務部長が就任し、渡義生宗務総長室長、三原正資日蓮宗現代宗教研究所長が再任した。また日蓮宗新聞社社長・草ヶ谷秀人師も退任となり、取締役会の承認を得て村上佼正師が新社長に就任する予定。
認証式では内野日総管長猊下が法味言上をされた後、「“大難は四ヵ度、小難は数知れず”の日蓮大聖人のご生涯に思いをいたし、東日本大震災にて被災された皆さま方に対する手厚いケアと大復興に向かう日本と世界中が、本当に幸福となりますよう、人々の心の中に、お題目という光明を見出し、その光明に照らされて苦難を乗り越え、いつまでも色の褪せることのない幸福がもたらされるよう、内局各聖には、その職務に恥じることのなきよう、ご尽力いただきたく存じます」と述べられた。
続いて渡邊宗務総長が退任と就任の辞令交付を行った。退任の挨拶では「この2年間で、一番思い出すことは突如として起こりました東日本大震災であります。未曾有の大災害に内局一丸となり、速やかに行動し対処していただいたことに感謝を申し上げます」と語り、就任の挨拶では「今、宗門は多くの課題を抱えております。滅私奉公の覚悟で宗政宗務を遂行していただきたい」と述べた。
内野管長猊下から認証書の授与が行われた後、齊藤憲一新伝道局長が代表して新任宗務役員挨拶を行い、「2年間にわたり渡邊宗務総長を誠心誠意にお支えし、宗務役員としての責務にご尽瘁なされました退任される宗務役員のみなさまがたに衷心より、ご慰労と感謝を表します。跡を受け継いだ宗務役員として拝命を受けました新内局11名も職務精励し、不惜身命の赤誠をもって責務を全うして参ります」と誓った。