日蓮宗新聞

2011年3月20日号

東日本大震災 日蓮宗寺院も甚大な被害

 

 

11日に発生した東日本大震災の被害は日を追うごとに拡大。警察庁のまとめによると死者・行方不明者を合わせて1万人以上に達している(16日午前0時現在)。
 渡邊照敏宗務総長は12日、震災に対し声明を発表。また、全国寺院・教会・結社・檀信徒に義援金の歓募を呼びかけることを決めた。津波被害の大きかった宮城・岩手の沿岸では日蓮宗寺院にも流失・焼失など大きな被害が及んでいる模様。交通・通信が寸断されている中、連絡のとれない寺院も多く、宗門では被害状

況の把握に奔走している。

日本を襲った巨大地震と津波、

原発事故-。広域にわたる今回の震災は日本列島に大惨事をもたらした。
日蓮宗寺院・教会・結社にも各地で大きな被害が相次いでおり、被害状況の把握、安否確認が行われている。
岩手県内では、大槌町にある蓮乗寺(木藤養顕住職)の本堂と庫裡が焼失、特に大津波に襲われ壊滅状態となった陸前高田市妙恩寺(風間文静代務住職)が津波にのまれ流失した。蓮乗寺の木藤住職、寺族は無事で大槌高校に避難、妙恩寺は無住だったため難を逃れたと報告されている。また、境内に被災者が避難し、炊き出しが行われている寺院もある。
罹災から5日、梅澤宣雄宗務所長は「いまだ安否も含め被害状況が把握できていない」と話している。
宮城県でも石巻市・塩竃市・仙台市など沿岸を中心に被害は甚大な模様。日野教恵宗務所長が寺院をまわり調査を行っている。

福島県は中田本庸所長によると「いわき市などの沿岸地域は規制があり立ち入ることができず、管内の詳細な情報は把握できていない」。東京電力福島第一原子力発電所近くにも2ヵ寺あり、確認が急がれる。
11日以降も、信越地方で強い地震が相次ぎ、15日夜には静岡県富士宮市などで震度6強を観測するなど、東北地方以外にも大きな被害が及んでいる。栃木県塩谷郡の妙顕寺(芝沼顕修住職)では本堂と庫裡が全壊、その他、諸堂・庫裡の損壊や墓地の倒壊といった被害はほとんどの寺院でみられた。
日蓮宗では渡邊照敏宗務総長を本部長に災害対策本部の活動の実動に入り、速やかな情報収集と救援対策にあたるなかで「被災寺院の状況は現在調査中ではあるが、すでに倒壊、半壊や損壊、また津波に流された寺院などがあるという情報を受けている。宗門として、この災害に全国寺院・教会・結社・檀信徒をあげて物心両面にわたる救援に当たらねばならない」として14日、義援金の勧募を行うことを決定した。(3月16日現在)

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