日蓮宗新聞

2011年2月20日号

本山瑞龍寺貫首に鷲津恵得師

初の男性門跡「宗門発展の力に」

「村雲御所」と称し、日蓮宗唯一の門跡寺院である本山瑞龍寺(滋賀県近江八幡市)の貫首に、鷲津恵得師(大阪府最妙寺前住職)の就任が認証された。

瑞龍寺は文禄5年(1596)、豊臣秀次の母瑞龍院日秀尼が、高野山で自刃したわが子の菩提を弔うために建立。この時、後陽成天皇から京都村雲の地と瑞龍寺の寺号を賜り、紫衣の着用と菊御紋の使用が許され、寺格は黒御所と定められた。昭和30年代、秀次が居城を築いた現在の八幡山に移築されている。
貫首は“門跡さま”と呼ばれ、後継者は皇族・華族から出て代々尼宮が住持する習わしがあり、先代の第14世鷲津日澄門跡まで代々尼僧が務めてきた。この度、日澄門跡が高齢となったため恵得師に交代。恵得師は初の男性門跡となった。
住職辞令伝達式が2月1日、東京都大田区の日蓮宗宗務院で行われた。渡邊照敏宗務総長は、「建物の老朽化が進み、ご苦労が多いと伺っていますが、瑞龍寺は尊い歴史のある寺院であり、日蓮宗としても大切に守っていかなければなりません。充分健康に留意して本山の護持にお務めいただきたい」と激励。鷲津新貫首は「宮内庁からも日澄門跡の体調をご心配頂いていましたが、交代が決まり安心しておられると思います。微力ですが護持丹精に努め、地元の滋賀管区はもとより、広くは宗門発展の力となれるよう精一杯がんばらせて頂きます」と抱負を語った。晋山式が4月20日に営まれる。
瑞龍寺の建つ八幡山は琵琶湖と近江平野が一望できる絶景の地。歴史や四季折々の風景がテレビで取り上げられ、近年麓からロープウェーや徒歩で登詣する観光客が増えている。恵得新貫首は「近江八幡市の観光協会と一層の連携を深め、多くの観光客にご参拝いただきたい。全国の檀信徒の皆さんもぜひ一度お参りください」と話している。

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