日蓮宗新聞

2011年2月10日号

各地で節分追儺式

「福は内! 福は内!」

立春を目前に控えた2月3日、全国各地で節分の豆まきが行われた。依然として出口の見えない経済不況、先行き不透明な世情。人のこころの歪みをあらわす事件・事故。そんな不安や悪い運気を払い福を呼び寄せようと、豆まき会場にはたくさんの福豆が飛び交った。日蓮宗でも各地の寺院・教会・結社に一年の幸福と社会の安穏を祈り願う参詣者が多数詰めかけた。来る春とともに福がやってきますよう、安穏な社会となりますように……。

 

総本山 身延山久遠寺

山梨県南巨摩郡の総本山身延山久遠寺(内野日総法主)の節分会では歳男・歳女合わせて約5,000人が参拝した。また特別ゲストとして、1月に大相撲史上初となる通算100場所勝ち越しを達成した魁皇関をはじめ、女優の荒木由美子さん、タレントの岡本玲さんらが参加した。
午後1時、本堂で内野法主猊下を導師に法要が営まれた。山静教区の修法師82師による迫力ある修法の冷めやらぬ余韻が堂内に残る中、内野法主猊下が井上瑞雄総務らと「除災得幸! 福は内!」と声をあげられ、参列者に向かって豆を撒かれた。境内での豆まきでは特別桟敷に魁皇関らが登場すると、全国から訪れた檀信徒らが歓声をあげた。内野法主猊下が時折、空を見上げ福豆を待つ子どもたちに笑顔を向けられながら、約9万袋の福豆が宙を舞った。
同節分会に毎年参加の魁皇関はケガなどの災いを得幸にかえる秘訣について、「何事も辛抱し、今自分がやっていることに対して自覚と責任をもって全うすることが大切。それが私が現役を続けられる理由の一つです」と全国の檀信徒に向けて語った。

 

大本山 池上本門寺

東京都大田区の大本山池上本門寺(酒井日慈貫首)の節分追儺会には、各界の著名人や参詣者12,000人が訪れ、一年の招福と無病息災を祈った。
午後1時、歳男・歳女の行列が池上の町中を練り歩き池上本門寺へ。到着後、酒井貫首を導師に追儺式法要が営まれた。酒井貫首の御経頂戴に続き、修法師が堂内に響きわたる力強い祈祷を厳修。最後に酒井貫首らが堂内豆まきを行い、参列者の平安を祈念した。
午後3時、酒井貫首をはじめ法華一乗会佐藤ゆかり参議院議員、フリーアナウンサー小倉智昭さん、プロレスラーの佐々木健介・北斗晶さん夫妻、俳優の宇梶剛士さん、元横綱の輪島大士さん、卯年にちなんだ読売ジャイアンツの球団マスコットジャビット君らが全長50メートルもある特設桟敷から威勢よく豆まきを行った。参詣者は豆がまかれるたびに声をあげ、福を得ようと両手を伸ばしていた。

 

大本山 中山法華経寺

千葉県市川市の大本山中山法華経寺(新井日湛貫首)の節分会には午後1時と3時の2回で、12,000人が参詣した。
追儺式は加行僧約170人が総出仕するなか、新井貫首を導師、太田順道加行所伝師を修法導師に祖師堂で営まれた。歳男・歳女200人をはじめ俳優の美輪明宏さん、歌手の槇原敬之さん、タレントのはるな愛さん、俳優の魔裟斗さん、風水建築デザイナーの直居由美里さん、大久保博市川市長などゲスト約40人は法要中、力みなぎる加持祈祷を受けて心願成就を祈願。加行僧による読経の大音声が全山に響いた。
その後、堂外に特設された張出しで、新井貫首の「福は~うち!」の発声で豆まきが始まると、境内に集まった人々は“福”を求め、一斉に手を伸ばしていた。
春の到来を思わせる境内は、明るい笑顔にあふれていた。

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新年のご挨拶。

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