日蓮宗新聞

2011年2月1日号

「早朝追悼のつどい」「市民追悼のつどい」を開催

「無縁社会の中、人の絆を結び直したい」

16年を経た今こそ、人と人との絆、命の尊さを伝えるため、震災を語り継がなければ--。阪神・淡路大震災をきっかけに活動を始めたNPO法人災害危機管理システムEarth(石原顕正理事長=山梨県立本寺住職)は1月17日、今年も被災者とともに「早朝追悼のつどい」「市民追悼のつどい」を開催した。
「早朝追悼のつどい」が営まれた神戸市中央区の諏訪山公園は、大寒波の中にもかかわらず多くの参列者と報道陣に囲まれた。午前5時46分、全員で黙祷。アース製作による「神戸・希望の鐘」が、石原理事長、市民追悼のつどい実行委員会の安田秋成代表によって打ち鳴らされると、参列者がこれに続き、鐘の余韻と読経が周囲を包んだ。
「市民追悼のつどい」は午前10時半から神戸市婦人会館で行われた。安田代表は「仲間の供養を続けたい一心でここまで来た。震災に対する考え方に世代の格差も生まれているが、震災の教訓を風化させてはいけない。このつどいは続けていくことに意義がある」と決意を述べた。石原理事長を導師に僧侶7師によって声明中心の十七回忌法要と平安祈願修法が行われた後、ここでも参列者が次々と「神戸・希望の鐘」を打ち鳴らした。
このつどいは神戸市ポートアイランド第3仮設住宅での仲間の慰霊に始まり、平成12年から市民追悼式の形となった。「仮設住宅の自治会長として被災者の中心にいた安田さんとの出会いの縁からこれまで支援を続けられた。地域のつながりが薄れ、孤独死や不明高齢者などを生んでいる無縁社会の中、人の絆をもう一度結び直したい。今こそたとえ一滴のやさしさでも互いの心の中に仏の世界を見出すことが必要。これからも一自分の幸福よりも他人の幸福を願える人たちが増えるような社会づくりを目指していきたい」と石原理事長。震災から長い年月は経ったが、活動の原点である神戸との関わりはこれからも続く。

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