日蓮宗新聞

2011年1月20日号

古式豊かに「御年頭会」

日本が世界が淳善の地になることを願う

総本山身延山久遠寺(山梨県南巨摩郡、内野日総法主)の古式豊かな「御年頭会」が1月13日に営まれ、六老門跡寺院貫首、宗務内局をはじめとする僧侶檀信徒約450人が参列した。
午前10時、祖師堂で年頭会法要が営まれ、御膳とお屠蘇が供えられたご宝前に香が手向けられた。
法要後、境内で行われた「曳馬式」では、装束をまとった2頭の白馬が内野法主猊下から人参を頂戴し、新春の境内に蹄の音を響かせた。

祝賀会では、駒野教源日蓮宗宗務院総務局長が、4月から第2期育成活動に入る宗門運動について「第1期播種活動で播いた種に花を咲かせるべく全国の寺院・教会・結社、寺院・檀信徒の目線に合わせて宗門運動を展開し、皆さま方と異体同心にして開かれた明るい宗門、風通しのよい宗門にすべく精進していく次第であります。かかる大事な時に社会と苦悩する人々に宗門が積極的に関与し、宗祖の立正安国の精神を体現していくことが肝要と心得る次第であります」と、渡邊照敏宗務総長の祝辞を代読した。次に六老門跡を代表して静岡県本山妙法華寺の小池日恩貫首が祝辞。殺伐とした世相の根本原因は家庭の崩壊にあるとし「絆を再構築し深め強めることが今こそ大事な時。相手のことを尊重し人と人とのつながりを大切にしていく宗門運動を展開することによって、家庭や親子や人と人との絆を深めることになると思うのです」と語った。
 御盃の儀に続き、内野法主猊下が新年のお言葉を述べられ、「法華経見宝塔品には『よく来世においてこの経を読み持たんはこれ真の仏子、淳善の地に住するなり』とあります。法華経の教えを信仰し一切の迷いがなくなって純粋によき心根となり、そうした状態を持ち続けることこそ淳善の地に住せることと言えます。日蓮聖人は身延山に霊山浄土を感得されました。身延山こそゆるぎなき淳善の地であり、そして法華経を信仰する皆さんが淳善という心地を得て皆さまのましますところも淳善となり、そればかりか日本が世界が淳善の地となることを願って止みません」と結んだ。
参拝者の名簿が奉呈され、熊王家35代当主の熊王章夫氏が御膳を献上、内野法主猊下からお年玉を賜与された。京都市本山本満寺の伊丹栄彰貫首、信徒代表の堀内光雄氏の祝辞と続き、鏡割りが行われた。

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宗務院で「御用始めの儀」宗門一丸、祖願達成に邁進

「立正安国・お題目結縁運動」が第1期4年の「播種期間」を締めくくり、第2期「育成期間」に向かう平成23年が幕を開け、東京都大田区の日蓮宗宗務院では「御用始めの儀」が1月11日に行われた。内野日総管長猊下ご臨席のもと、渡邊照敏宗務総長をはじめとした内局や宗会議員、宗務所長など約300人が参列。引き続き、今年も宗門一丸となって祖願達成に邁進していくことを宗祖に誓った。

午前11時、内野管長猊下を大導師に立正安国の実現と世界平和を祈念し法味言上。内野管長猊下は「一滴の雨があつまり河となり、大海に注ぐように宗門全体が手を取り合い、心を同じくすることで、時代を動かすエネルギーになっていく。『立正安国・お題目結縁運動』第1期播種活動で播かれた種をいかに育成していくか。私たちが手を取り合うことで宗門が“愛される日蓮宗”になるように共に精進をしていきましょう」とお言葉を述べられた。

続いて行われた賀詞交歓会で、渡邊宗務総長は「宗門運動第1期4年の播種活動が本年3月で終わり、4月より第2期育成活動に入ります。この4年間で播いた種に華を咲かせるべく運動を展開。今後もさらに“いのちに合掌”をスローガンに僧侶、檀信徒一体となり運動を進めていきたい」と挨拶。また「無縁社会が進み、人と人との繋がりが失われつつある今日、安穏な社会作りを目指す宗門として仏縁社会を構築していきたい」と意気込みを語った。
その後、渡邊宗務総長、川久保昌耕宗会議長、石井康東京都南部宗務所長の3人が「ヨイショ!」の掛け声に合わせて鏡割りを行い、伝道宗門のさらなる発展を誓った。

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2011年1月10日号

妙海山龍宮寺で創立11周年記念法要

お釈迦さまの誓願信じ、但行礼拝の精進を

インド中部のマハラシュトラ州カンプティ市にある妙海山龍宮寺で昨年11月21日、創立11周年記念法要が國際佛教親交会の持田日勇会長(千葉県本山藻原寺貫首)を導師に営まれた。
龍宮寺は、インドの貧しい人々を救おうと病院や孤児院、学校を開設するなど活動していた法華経篤信者・小川法子さんが「本当の意味で貧しい人を幸せにするためには、お題目を唱えること、お釈迦さまの法華経の教えを伝えることが必要」と建立を発願。社会福祉活動家のマハラシュトラ州環境大臣スレーカー・クンバレ女史の父が所有する土地を建立場所にあて、平成11年に完成した。毎年11月の満月の日、大勢が参列し創立記念法要が営まれている。
創立11周年記念法要は、のべ10万人の参拝者の中、副導師を國際佛教親交会の渡邉日易理事長(静岡県本山玄妙寺貫首)をはじめとする5師、式衆を同会会員、全国日蓮宗青年会の伊東政浩会長と会員4師が務め、盛大に営まれた。
法要中、現地の言葉による三帰依文と、参拝者一体となったお題目が会場を包んだ。
法要後の式典で持田会長は、参拝者に向かい「世の中は善くも悪くも変化を続けていきますが、法華経寿量品の偈文の最後の言葉、“つねに自らこの念をなす、何を以ってか、衆生をして無上道に入り、速やかに仏身を成就することを得せしめんと”とおっしゃったお釈迦さまの誓願を信じてお題目を受持し、少欲知足にして自行化他の修行を続け、但行礼拝の精進を続けて参りましょう」と激励の言葉を送った。
仏教発祥の地に「南無妙法蓮華経」が新しい一歩をしるして11年。すべての人々の幸せを願うお釈迦さまの御心は、インドの大地にしっかりと根付きはじめている。

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新年のご挨拶。

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