2010年12月20日号
大坊本行寺貫首に中野日演師
「本行寺と宗門の発展へ、お力添えを」
東京都大田区池上の由緒本山大坊本行寺の貫首に中野日演師(静岡県伊東市廣宣寺住職)の就任が決まり、日蓮宗宗務院で12月2日、辞令伝達式が行われた。
東京都南部の石井康宗務所長に見守られる中、渡邊照敏宗務総長が辞令を手渡し、「中野上人とは宗会議員の仲間として、その活躍振りを承知しております。今までの経験を糧に本行寺と宗門の発展のために、一層のお力添えをお願い申し上げます」と祝辞を述べ、感無量の思いと結んだ。
中野師は「本行寺は日蓮聖人が最期の足跡を遺された場所です。池上本門寺と一体となって、全国の僧侶や檀信徒に知っていただき、より信仰を深めるためにお参りしていただきたい」と述べた。また「本来ならば、日蓮聖人は常陸で静養された後、さらに法華経の新たなる広宣流布のために全国に旅立たれたと思います。私はそのご遺志を受け継いで精進していきたい」と誓った。
中野師は昭和26年生まれ、59歳。立正大学仏教学部宗学科卒。昭和60年に廣宣寺住職に就任し、専任布教師、宗会議員、日蓮宗綜合財団評議員、国内開教対策委員会、宗教問題検討委員会などの委員を歴任した。師僧は本行寺第46世・中野顕文(龍宗院日攝)上人。