2010年12月10日号
妙養寺が日蓮宗に
“一緒に宗門運動に取り組んでまいりましょう”
広島県東広島市妙養寺(高橋泰誠住職)の日蓮宗所属承認辞令伝達式が10月28日、東京都大田区の日蓮宗宗務院で行われた。
最上稲荷を勧請している妙養寺は、先代の高橋泰養上人が日本三大稲荷として知られる岡山県妙教寺との縁により、昭和53年に開山した新しい寺院。
式では渡邊宗務総長が「このご縁は大変尊いと受け止めております。檀信徒とより多くの縁を結べるように、一緒に勉強して宗門運動に取り組んでまいりましょう」と祝辞を述べ、続いて高橋住職が「新たな気持ちでお題目の弘通を目指し、檀信徒と共にお題目を身に持ち続けていきたい」と誓った。
「檀信徒やお題目を唱える人たちに、霊山浄土や日蓮聖人の魂が宿る身延山へと続く道筋と絆を示したい」。“単立寺院か、日蓮宗か”悩んだ結果、高橋住職はこう答えを出した。さらに東広島市で初の日蓮宗寺院になるということもあり、「東広島市は安芸門徒の地域。お釈迦さまの慈悲の温かさ、法華経やお題目に縁が薄い人たちに法華経やお題目のありがたさを伝えたい」と熱意を語った。
同席した濱田壽教広島県宗務所長は「東広島市に日蓮宗の法城ができたことは、宗務所としても大変ありがたい。宗門や宗務所が作成する教箋などを十分に活用し、参拝者、地域の人たちにお題目の布教をしていただきたい」と語り、「日蓮聖人や身延山に縁のある人、縁を作る人がどんどん集まってくれるのでは」と妙養寺の前途を期待した。