日蓮宗新聞

2010年11月10日号

全国檀信徒青年会管区代表者会議

「次代に信仰を繋げていくことが宗門や国の活力に」

平成22年度第12回「全国檀信徒青年会管区代表者会議」が10月16、17日に東京都大田区の日蓮宗宗務院で開かれ、全国から檀信徒の代表者59人が参加した。

宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」の第1期重点項目である青少年教化活動を目的に「一寺院一信徒青年会づくり」が提唱されていることを受け、全国各寺院の檀信徒青年会で活動する管区の代表者が現況報告と情報交換を行うために同会議を毎年開催している。
初日の開会式では宗務院の駒野教源総務局長を導師に法味言上が行われた後、挨拶で「明日の宗門を担う人づくり」と「地域社会に求められる寺づくり」を参加者に願った。続いて全国檀信徒協議会の江守幹男会長が壇上に立ち、「私たちにある宗教心が日々努力する心を生む」と次代に信仰を繋げていくことが宗門や国の活力になると語った。
スクリーンの映像で日蓮聖人や法華経の教えを学んだ後、古河良晧伝道部長が「みんなと共に行う宗門運動」と題して講演。「少子化や核家族化が進み、孤独死に代表される実態が“無縁社会”を浮き彫りにしている」と説明し、「慈悲心や他の人のために行いをなす、利他の精神を持つ人を育てることが私たちの目標」だと述べた。また相手を常に敬う「但行礼拝」の精神で社会活動に取り組むことが安穏な社会づくりへの道だと締めくくった。
5つのグループに分かれてのディスカッションでは、「寺院での奉仕活動を通して青少年を教育」、「相談室やフリーマーケット、コンサートなど地域社会への貢献」などの活動内容を一人ひとりが報告。また檀信徒青年会の新しいモデルとして、宗務所や檀信協の下部組織である管区の「檀信徒青年会」が結成された経緯の報告がなされ、管区檀信徒青年会がある宮城県は組織化の利点に「横の繋がりを持つことで、行事やイベントのノウハウを持った人材派遣が容易になる」ことを挙げる。同じく大阪市では「檀信徒青年会があるのは管内3ヵ寺のみ。管区で青年会をもつことで(僧侶の)日蓮宗青年会の行事に参加できる」と僧侶檀信徒一体で活動できることを強調。伝道推進委員会はこういったモデルに関して「是非、全国の管区に普及してほしい」と期待した。
2日目は大本山池上本門寺(酒井日慈貫首)を参拝した後、宗務院で噺家・露の団姫氏が法華経にちなんだ落語を披露し、参加者を笑わせた。
最後に伝道推進委員会の大西秀樹委員長が、教誨師として少年院を訪問し、友人を殺害してしまった少年とのエピソードを紹介。大西委員長は「誰もがいい子なのに、ただ命の尊さを知らないだけなんです。知らない罪と教えない罪があるなら、教えない罪の方が重い」とあらゆる人びとに命の大切さを伝えなければならないと語り、「人のよろこぶ顔を見るのが好きなのが法華経の行者。私たちがどう社会を変えていかなければならないのか考えていかなければならない時代」と結んだ。

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