日蓮宗新聞
2010年10月20日号
誰でも出来る「和」づくりプロジェクト
寺院のあり方見つめ直す 信徒青年会結成講習会
宗門運動に謳われる「信徒青年会結成推進と育成」を促進するための「信徒青年会結成講習会」が9月16日、東京・大田区の宗務院で開催され、僧侶約50人が参加した。
“誰でも出来る「和」づくりプロジェクト”をテーマに行われた今回はまず、信徒青年会を擁する寺院の住職らが、実体験から結成のための心得や継続の秘訣などを解説。その後のグループミーティングで、参加者からの積極的な質問や相談を通して結成・維持形成への道を模索した。
総括では大西秀樹伝道推進委員が「真面目な坊さん、元気な坊さん、地域に貢献する坊さんとして、子どもや若者が集まるお寺づくりに励んでほしい。それには自坊やその地域、さらに自身の欠点を知り、そこをサポートしてもらうことがポイント」と話し、最後に「信徒青年会結成のコツは、やり始めること」と参加者の背中を押した。
「寺離れ」が危惧されるなか、地域コミュニティーの核としての寺院のあり方を見つめ直す有意義な講習会となった。