2010年6月10日号
第57回全国檀信徒協議会総会開く
渡邊総長挨拶 『次代を担う青年の育成 宗門にはありがたい』
全国檀信徒協議会(江守幹男会長)は5月26日、東京都大田区の日蓮宗宗務院で平成22年度第57回日蓮宗全国檀信徒協議会総会を開催し、全国74各管区の檀信徒の中から選出された会長、代表者67人が出席した。
開会式では渡邊照敏宗務総長を導師に法味言上。続く渡邊宗務総長の挨拶では、昨年度の各地での「『立正安国論』奏進750年」記念行事、本年5月12日に伊東市佛現寺で行われた「伊豆法難750年」の宗門法要が、多数の檀信徒の参加と協力で無事に円成したことを報告し、謝意を表した。また檀信徒協議会が推進する「一寺院一信徒青年会」づくりに関して「次代を担う青年の育成は宗門にとって大変ありがたいこと」と語った。
江守会長の挨拶では同じく信徒青年会に関して、「現在、約120の団体ができました。しかし少なくとも3、400の青年会を作っていかなければ、日蓮宗の将来が厳しくなってしまうのでは」と危惧し、信徒青年会の結成を加速させていくことを呼びかけた。また「次代を輝かしいものにするために、日蓮聖人の大きなお力を借りながら、来年度に迎える宗門運動の第二期育成活動に向けて私たちも本腰を入れて展開していかなければならない」と結んだ。
総会後に今回初めて、大本山池上本門寺(酒井日慈貫首)を参拝。大堂で酒井貫首から縁起を聴聞し、寺宝を護持する霊宝殿で日蓮聖人ご真筆の曼荼羅御本尊などを拝観した。
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全日程終了後、今回の会則改正に関して江守会長が思いを語った。
「どんどん若い人たちに全国檀信徒協議会の会長・副会長のポストに就いてもらい、宗門や宗門運動を活性化させていくことを目的に会則が改正されました。宗門内外で活躍している若い人たち、日蓮宗に対して強い思い入れを持っている人たちを次代のリーダーにしていかなければなりません。もちろんリーダーを育てるためには日蓮聖人のお言葉をきちっと咀嚼し、解釈できる若い僧侶もいないといけない。また私たち檀信徒協議会も『葬式は必要』などと世間に知らしめ、若い人たちの宗教離れを食い止める展開をしていくことも重要です」。
江守会長は育成活動に向けて、新たな挑戦を続けていくことを誓った。